人気キャラクター「ちいかわ」のハッピーセットが転売の標的になって、わずか3日で販売終了になってしまった事件を覚えているでしょうか?
本来なら子どもたちが楽しみにしていたはずのおもちゃが、転売目的で大量に買い占められて、本当に欲しい人の手に届かないという悲しい状況が生まれました。
この問題がどうして起きて、どんな影響があったのか詳しく調べてみたので紹介していきます!
ちいかわハッピーセットで何が起きたの?
2025年5月16日、マクドナルドが人気キャラクター「ちいかわ」とコラボしたハッピーセットの販売を開始しました。
当初は5月22日まで販売予定でしたが、予想を大幅に上回る売れ行きで、なんとわずか3日後の19日に販売終了が発表される異例の事態となったのです。
問題は売れ行きが良かっただけではありませんでした。
メルカリなどのフリマサイトで、ハッピーセットのおもちゃが大量に出品されていることが判明。
すべての種類のおもちゃがセットで販売されているケースも多く、明らかに転売目的での買い占めが行われていると推測されました。
さらに深刻だったのは、おもちゃだけを取ってハンバーガーやポテトを食べずに店舗に放置するという事例が散見されたことです。
この食品破棄の問題がSNSで拡散され、「食べ物を粗末にするような人間はクズ」といった厳しい批判の声が上がりました。
なぜ転売が問題になったの?
転売が問題視される最大の理由は、本当にその商品を欲しがっているファンが購入できなくなることです。
今回のちいかわハッピーセットも、売り切れになってしまい、ちいかわが大好きなお子さんがハッピーセットを買えなくなってしまった事例が多数報告されました。
転売の仕組みを見てみると、ハッピーセットの価格は510円からでしたが、フリマサイトでの転売価格は2000〜2500円程度に設定されていました。
一見すると大きな利益が出そうに思えますが、実際には手数料や送料を考慮すると、それほど儲からない可能性が高いとも指摘されています。
それでも転売が続いた背景には、複数セットを購入して確実に全種類を揃えられるというコレクター需要があったと考えられます。
通常のハッピーセットでは、どのおもちゃが入っているかは開けてみるまで分からないため、転売品なら確実に欲しいものが手に入るという心理が働いたのでしょう。
マクドナルドの対策は効果があったの?
マクドナルドは第1弾の問題を受けて、第2弾では対策を講じました。
具体的には、1人4セットまでの購入制限を設け、「転売または再販売、その他営利を目的としたご購入はご遠慮ください」という注意喚起を行ったのです。
しかし、この対策は十分な効果を発揮しませんでした。
第2弾でも結局、フリマサイトで大量の転売が起きてしまい、わずか1日で販売終了に追い込まれています。
購入制限があっても、何度も店舗に足を運んだり、複数の人が協力したりすることで、大量購入が可能だったためです。
最終的に、マクドナルドは5月30日から予定していた第3弾の実施を取りやめることを発表しました。
本来であれば「ハッピーな体験」を提供するはずのハッピーセットが、真逆のイメージを与える結果となってしまったのです。
ちいかわファンの気持ちを考えると複雑
今回のちいかわハッピーセット転売問題を調べてみて、改めて感じたのは転売という行為の影響の大きさでした。
特に、ホントにちいかわが好きな子どもたちが買えなくなってしまった状況は、とても残念だったと思います。
マクドナルドも対策を講じましたが、完全に防ぐのは難しく、結局第3弾が中止になってしまいました。
人気キャラクターとのコラボ商品には、こうしたリスクもついて回るということを、この事件が教えてくれたのかもしれませんね。