マクドナルドのハッピーセット転売が引き起こす食品ロス問題、想像以上に深刻な状況になっていることをご存知でしょうか!
ポケモンカードが付いたハッピーセットをめぐって、転売目的の大量購入が相次ぎ、カードだけ抜き取って食べ物は捨てられるという信じられない光景が各地で確認されています。
SNSには中身が入ったままのマクドナルドの袋が大量に放置された写真が次々と投稿され、社会問題として大きな注目を集めているんです。
この転売騒動で実際にどれくらいの食品ロスが発生しているのか、詳しく調べてきました!
ハッピーセット転売でどれくらいの食品ロスが発生しているの?
2025年8月に起きたポケモンカード付きハッピーセットの転売騒動では、想像を超える規模の食品廃棄が発生しています。
全国約3,000店舗で配布予定だった約300万枚のポケモンカードですが、販売開始初日にほぼ全店舗で完売という異例の事態となりました。
問題の深刻さは、転売目的で購入した人たちが特典のカードだけを抜き取り、ハンバーガーなどの食べ物はゴミ箱に捨てているという行為が多数確認されていることです。
SNSには中身が入ったままのマクドナルドの袋が大量に捨てられている写真が数多く投稿され、道端や店内に放置された食べ物の山が各地で目撃されています。
さらに驚くべきことに、この問題は国際的な広がりを見せており、中国のSNSには「日本のマクドナルドのポケモンカードを代わりに購入し、食べ物は処分する代行サービス」まで登場しているという報告もあります。
これほど大規模な食品廃棄が転売目的で意図的に行われるケースは、過去に例を見ない深刻さといえるでしょう。
なぜこんなに大量の食べ物が捨てられることになったの?
大量の食品廃棄が発生する背景には、ハッピーセットの商品構成そのものに問題があることが指摘されています。
ハッピーセットは子供向けのメニューのみで構成されており、大人がおもちゃ目当てで注文すると「バーガー」の選択肢が物足りなくなってしまうのです。
具体的には、ハッピーセットで選べるバーガーはチキンマックナゲット、チーズバーガー、ハンバーガー、プチパンケーキのみで、ビッグマックや期間限定メニューなど大人好みのメニューは選択できません。
このため、複数購入するほど食べきれない食品が発生しやすく、結果的に廃棄につながってしまいます。
転売価格も異常な高値で取引されており、通常500円程度のハッピーセットについてくるポケモンカードが、フリマサイトで数千円から1万円以上で出品されているケースも確認されています。
経済学的に見ると、需要に対して供給が圧倒的に不足していることが、高額転売と大量廃棄を同時に引き起こしているのです。
マクドナルドは一人5セットまでの購入制限や注意喚起、メルカリとの連携による転売商品削除などの対策を実施しましたが、根本的な解決には至っていないのが現状です。
過去にも同じような問題は起きていたの?
実は、ハッピーセットをめぐる転売と食品廃棄の問題は今回が初めてではありません。
年1回以上のペースで同様のトラブルが繰り返されている状況なのです。
過去の事例を振り返ると、2025年5月には「ちいかわ」のハッピーセットで売り切れが相次ぎ、転売目的での買い占めと食品廃棄が問題となりました。
2024年には「星のカービィ」のハッピーセットでも予定より大幅に早く終了する事態となり、2023年には「ハローキティ」の50周年ハッピーセットが混乱のため中止になるという前例もあります。
これらの問題は単なる商品の転売問題を超えて、企業の社会的責任や消費者のモラルを問う問題として拡大しています。
特にマクドナルドはフードロス削減やSDGsへの取り組みを公式にPRしていることから、「言っていることとやっていることが違う」という批判の声も上がっており、企業の信頼性を大きく損ねる可能性が指摘されています。
転売による食品廃棄は社会全体の問題になっている
今回調べてみて、ハッピーセット転売による食品ロス問題の深刻さがよくわかりました。
単発の騒動ではなく、繰り返し発生している構造的な問題であることも明らかになりましたね。
特に、カードだけを目当てにした大量購入で食べ物が意図的に廃棄される状況は、食品ロス削減が叫ばれる現代社会において看過できない問題だと感じます。
転売価格の異常な高騰や国際的な代行サービスまで登場している現状を見ると、需要と供給のバランスを根本的に見直さない限り、同じような問題は今後も繰り返される可能性が高そうです。
企業側の対策強化はもちろん、消費者一人ひとりのモラルも問われる社会問題として、みんなで考えていく必要がありそうですね。