歯磨き粉を少量飲み込んでも大丈夫?気になる安全性と注意点

朝の忙しい歯磨き中に、うっかり泡を飲み込んでしまうことがある!

特に眠い時や急いでいる時は、つい口の中の泡や液体をゴクッと飲み込んでしまいがち。

でも実際のところ、歯磨き粉を飲み込むとどんな影響があるのか気になるところだ。

今回は歯磨き粉の成分と、飲み込んだ時の体への影響について最新情報を調べてみた。

少量であれば基本的に問題はないのだが、知っておきたいポイントがいくつかある!

1. 歯磨き粉の主な成分って何?

現在市販されている歯磨き粉には、様々な成分が含まれています。

最も重要なのはフッ素化合物で、虫歯予防の効果があることで広く知られている成分です。

その他にも研磨剤として炭酸カルシウムやシリカ、泡立ちを良くするための界面活性剤、さらに香料や保存料なども配合されています。

これらの成分は口の中で使用することを前提に作られているため、基本的には安全性が確認されたものばかり。

ただし、大量に摂取することは想定されていません。

2025年現在も、世界保健機関(WHO)が推奨している状況です。

日本歯科医師会も同様にフッ素の虫歯予防効果を認めています

2. 少量飲み込んでも問題ないの?

歯磨きの際に口の中にたまった泡や液体を少量飲み込んでしまっても、健康な大人であれば特に心配する必要はありません。

歯磨き粉メーカーも、この程度の誤飲は想定の範囲内として製品を開発している状況です。

歯磨き粉は体に安全な成分で構成されているため、少量であれば間違えて飲み込んでしまっても大きな問題はないとされています。

口に入れて使用するものですから、誤飲してしまっても体に悪影響のないようにできているのです。

安全な目安量

通常の歯磨きで口に残る程度の量(1回分程度)であれば、健康への影響はほとんどありません

3. 大量に飲み込むとどうなる?

もしフッ素入りの歯磨き粉を大量に飲み込んでしまった場合は、急性フッ素中毒を引き起こす可能性があります。

最も起こりやすい症状は腹痛、嘔吐、下痢などの消化器系の不調です。

具体的な量で言うと、15キロの子供が子供用歯磨き粉を1本丸々飲み干すと急性中毒が生じる可能性がある。

大人(60kg)であれば1450ppmの歯磨き粉を80g程度飲むと中毒症状が出る可能性があります。

歯磨き粉の1回の使用分が1〜1.5gと言われているので、相当な量になります。

ちなみに2024年9月にはアメリカでフッ素の安全性に関する裁判が行われ、子供のIQ低下リスクについて規制が開始される動きもあるため、より一層の注意が必要かもしれません。

4. 子どもが飲み込んだ場合は?

小さな子どもの場合は、大人よりも注意が必要になってきます

体重に対する影響が大きくなるためです。

特に6歳未満の子どもは、歯磨き粉の量を米粒大程度に抑えることが推奨されている状況です。

500ppmのフッ素配合歯磨き粉60g入りのチューブを半分以上飲み込んでしまった場合、吐き気などの中毒を起こす可能性があり、注意深く様子を見る必要があります。

また、1.25本以上を飲み込んだ場合は医師による処置が必要となる可能性が高いので、至急受診しなければいけません。

2025年現在の規制状況を見ると、EU では子供向け歯磨き粉のフッ素濃度は1500ppm以下、日本では1000ppm以下に制限されています

5. 飲み込んでしまった時の対処法は?

万が一歯磨き粉を飲み込んでしまった場合の対処法は比較的シンプルです。

まず、すぐに口をゆすいで残っている歯磨き粉をペッと取り除きましょう。

次にコップ1〜2杯の水か牛乳を飲むことで、胃の中を薄めることができます

体調に異常が起きていないか確認することも大切なポイント。

もし気分が悪くなったり、腹痛や嘔吐などの症状が現れた場合は、その製品を持って早めに医師に相談するようにしてください。

6. 飲み込まないためのコツは?

歯磨き粉を飲み込まないようにするには、いくつかのコツがある。

まず、歯磨き粉の使用量を適量に抑えること。

歯ブラシの3分の1程度で十分効果があります。

また、子どもの場合は口のすすぎと吐き出しが上手にできるようになってから使うことをおすすめします。

子ども用の歯磨き粉は好みの味になっていることが多いので、手の届く範囲に置くのは避け、誤飲に気をつけましょう。

予防のポイントをまとめると以下のような感じです。

・歯磨き粉は適量(米粒〜小豆大程度)に抑える
・子どもには大人が付き添う
・歯磨き粉は子どもの手の届かない場所に保管
・使用時は保護者が適量を出す

これらを意識するだけでも、うっかり飲み込んでしまうリスクを大幅に減らせるはず

緊急時の対処手順

1. すぐに口をゆすぐ
2. 水や牛乳を1〜2杯飲む
3. 体調に異常がないか確認
4. 症状があれば医師に相談

まとめ

歯磨き粉を少量飲み込んでしまっても、基本的には心配する必要がないことが分かった。

現代の歯磨き粉は安全性を考慮して作られているため、通常の使用範囲内での誤飲であれば問題ないとされています。

ただし、2024年のアメリカでの規制動向なども踏まえると、フッ素入りの歯磨き粉を大量摂取した場合は注意が必要ですし、特に小さな子どもの場合は体重に応じた配慮が大切になってくる。

適切な量を使用し、正しい対処法を覚えておくことで、安全で効果的なオーラルケアができるだろう。

毎日の歯磨きを安心して続けていけそうだ!