ハンターハンターのキメラアント編で、突然現れた恐ろしい蟻たちの正体が気になりませんか?
実は彼らの出身地や流れ着いた経緯には、まだまだ謎に包まれた部分がたくさんあるんです!
この記事では、暗黒大陸から流れ着いた理由や女王の不思議な特徴について、作中の情報を元に詳しく調べてみました!
キメラアントは本当に暗黒大陸から来たの?
キメラアント編で世界を脅威に陥れた蟻たちの出身地について、作中では明確に語られていない部分も多いのですが、いくつかの重要な手がかりがあります。
まず選挙編において、イルミが「外来種」という表現を使っていることから、キメラアントが元々人間界には存在しない生物であることが分かります。
さらに決定的な証拠として、単行本33巻の「危険生物 評価リスト」にキメラアントが記載されており、暗黒大陸に生息していることが明らかになっています。
このリストでは、キメラアントは亜人種として分類され、危険度B(凶暴性B~C、数B、繁殖力B-1、破壊力A)という評価がされているんです。
亜人種という分類は、人間に似ているけれど人間とは違った能力を持つ知的生物を指します。
女王が二足歩行をしたり、テレパシーで意思疎通したりできたのも、この亜人種という特徴によるものだったんですね!
女王はなぜ瀕死状態で流れ着いたの?
キメラアントの女王がNGL自治国に流れ着いたとき、身体の損傷が激しく瀕死状態だったことも大きな謎の一つです。
女王が負傷していた理由について、いくつかの可能性が考察されています。
最も有力な説は、暗黒大陸での生物競争に敗れた結果、海に出ざるを得なくなったというものです。
暗黒大陸には、あの凶悪なキメラアントよりも更に強い存在が確実に存在していると考えられており、そうした強敵に襲われて逃げる途中で負傷した可能性があります。
また、女王が最初に流れ着いた時には一匹しかいなかったことも注目すべき点です。
通常、女王蟻の周りには兵隊蟻がいるはずなのに、敵の攻撃ですべての部下を失ってしまったとも考えられます。
暗黒大陸内で内戦のようなものが起きて、兵たちが女王だけを外に逃がしたという可能性も指摘されています。
人間の血が混ざっているって本当?
作中で女王が語った興味深い言葉の中に、自分自身に人間の血が混ざっていることを示唆する内容がありました。
女王は「薄くではあるが」という表現を使って、人間の特徴を感じ取っていることを明かしています。
これはとても謎めいた発言で、女王自身は人間を食べたことがないにも関わらず、なぜ人間の血を感じ取れるのかという疑問が生まれます。
最も有力な説は、女王を産んだ前の女王、あるいはその前の世代の女王が人間を捕食したことがあるというものです。
暗黒大陸における人類渡航の歴史を見ると、公式で149回の記録があり、非公式の渡航も含めると暗黒大陸で人間と遭遇する機会は決してゼロではありません。
摂食交配により特徴を次の世代に伝えていくキメラアントの特性を考えると、何世代か前に人間を捕食した記憶が「薄く」残っている可能性は十分にあり得るんです!
自力で来たのか人為的に連れてこられたのか?
キメラアントの女王が暗黒大陸から人間界に来た方法についても、大きな議論が分かれています。
地理的な距離を考えると、暗黒大陸から人間界までは最短距離でも20万キロメートルという途方もない距離があります。
女王自身の意思で泳いで渡ってきた可能性は極めて低いと考えられています。
なぜなら、王を産むという重大な使命を抱えていた女王が、そんな危険な旅に出るとは考えにくいからです。
水性生物でもない純粋なキメラアントが、ブラックホエール号でも数ヶ月かかるほど遠く険しい海を生身で泳いで渡るのは自殺行為に等しいでしょう。
そのため、人為的に何者かがキメラアントの女王を連れてきたと考えるのが最も合理的だという意見も多くあります。
実際、カキン帝国との関連性を指摘する声もあり、カイトがキメラアント調査を始めたきっかけも、カキン帝国の依頼による生物調査中だったという事実があります。
ハンターハンターの世界は予想以上に複雑だった
キメラアントが暗黒大陸から流れ着いた理由を調べてみると、単純な偶然ではなく、もっと複雑な背景があることが分かりました。
女王の血に人間の特徴が混ざっていたり、負傷して流れ着いた経緯だったり、まだまだ謎に包まれた部分がたくさんあります。
今後の暗黒大陸編で、これらの謎がどのように明かされていくのか、ホントに楽しみですね!
冨樫先生の緻密な世界設定には、いつも驚かされてばかりです。