一時停止の標識で止まったのに切符を切られた!
そんな話を聞くと不安になります。
実は一時停止違反って、秒数が法律で決まっていないんです。
今回は一時停止で違反にならないための条件を調べてみました。
教習所で習った「3秒ルール」にも法的根拠がないことに驚くかもしれません!
1. 一時停止に必要な秒数は法律で決まっているの?
一時停止標識のある場所では必ず車を止めなければいけないのですが、「何秒止まればいいのか」って気になります。
実は道路交通法では、一時停止の秒数について明確な規定がありません!
法律で求められているのは「完全に停止すること」だけなんです。
つまり、1秒でも2秒でも、ちゃんと止まっていればOKということになります。
教習所では「3秒間止まれ」と指導されることが多いのですが、これは俗説であり法的根拠はないんです。
3秒というのは、あくまで安全確認に必要な時間の目安として言われるようになったものなんですね。
ただし、一瞬ブレーキを踏んだだけで「止まった」ことにはなりません。
タイヤの回転が完全に止まる必要があります。
2. 完全停止ってどういう状態なの?
一時停止で重要なのは「完全停止」という状態です。
これは車の速度が完全にゼロになり、タイヤの回転が止まった状態を指します。
徐行しながら通過したり、ほんの少しでも動いていたりすると完全停止とは認められません。
タイヤが1mmでも回転していたらアウトなんです!
停止線がある場合は、停止線の直前で止まる必要があります。
停止線を越えてから止まるのも違反です。
停止線の上で止まるのもダメなんです。
停止線がない場合は、交差点の直前で停止することが求められています。
3. 安全確認も必要なの?
一時停止では、ただ止まるだけでは不十分です。
判例で「左右の安全を確認するに必要かつ十分な時間停止すること」と定義されています。
停止線で止まった後、左右をしっかり見て歩行者や他の車両がいないか確認する必要があります。
この確認作業があるから、ある程度の時間が必要になってくるわけです。
正しい一時停止の手順は次の通りです。
1. 停止線の直前で完全停止する
2. タイヤの回転を完全に止める
3. 左右と前方の安全を目視で確認する
4. 安全が確認できたら発進する
この手順を踏むと、自然と2~3秒程度の時間がかかります。
だから「3秒程度」という目安が生まれたんですね!
急いでいても、この確認作業を省いてはいけません。
4. 一時停止違反の罰則はどうなっているの?
一時停止違反をすると、けっこう痛い罰則があります。
違反点数は2点で、反則金は普通車で7,000円です。
大型車は9,000円、二輪車は6,000円、原付は5,000円となっています。
一時停止違反は取り締まり件数がとても多い違反なんです。
令和4年中の取締り件数は146万6,131件にも上ります。
- 違反点数2点が加算される
- 点数が積み重なると免停の可能性もある
- ゴールド免許の人はブルー免許になる
見通しの悪い交差点などでは、特に注意して運転したいですね。
5. 実際の取り締まりではどう判断されるの?
現場での取り締まりは、警察官の目視によって行われることが多いです。
警察官は停止線付近に立って、車両が完全に止まったかどうかを確認しています。
「止まったつもりだった」という主張をしても、客観的に見て車が動いていれば違反と判断されてしまいます。
自分では止まったと思っていても、実際には微速前進していたというケースが多いんです。
ドライブレコーダーの映像が証拠として使われることもあります。
取り締まりを受けた時に納得できない場合は、その場で冷静に説明することもできます。
ただし、感情的にならず落ち着いて対応することが大切です。
まとめ
一時停止に必要な秒数は法律で決まっていないけれど、完全に止まって安全確認をすることが大切だとわかりました。
「何秒止まればいいのか」より「ちゃんと止まって確認したか」が重要なんですね。
停止線の直前でタイヤを完全に止めて、左右をしっかり確認する習慣をつけたいと思います。
違反点数2点と反則金7,000円は痛いですから!