モバイルバッテリーが膨張!膨らむ原因は?もう使わない方が良い?

いつものようにモバイルバッテリーを手に取ったら、なんだかパンパンに膨らんでる!

そんな経験はありませんか?

実は、モバイルバッテリーの膨張はけっこう身近に起こる現象なんです。

でも、膨らんだバッテリーをそのまま使い続けるのは危険だって知ってましたか?

今回は、モバイルバッテリーが膨張する原因と、膨らんでしまった時の対処法について調べてみました!

モバイルバッテリーが膨らむ主な原因

モバイルバッテリーが膨張する最大の原因は、内部のリチウムイオン電池が劣化してガスが発生することなんです。

充電と放電を繰り返していると、電池の中の電解質が徐々に酸化していきます。

この化学反応でガスが生まれて、バッテリーの中に溜まることで風船のように膨らんでしまうんですね。

特に以下のような使い方をしていると、劣化が早まって膨張しやすくなります。

💡 膨張を引き起こしやすい使い方

・過充電(100%の状態で充電し続ける)
・過放電(0%まで使い切って放置)
・高温環境での使用や保管(45℃以上)
・低温環境での保管(5℃以下)
・落下などの物理的な衝撃

毎日充電している人なら、だいたい1年半から2年程度でバッテリーの性能が落ち始めるといわれています。

リチウムイオン電池は約500回の充放電で劣化が始まるので、けっこう早いですよね?

膨張したバッテリーの危険性

「ちょっと膨らんだだけなら大丈夫でしょ?」なんて思っていませんか?

実は、膨張したモバイルバッテリーはとても危険な状態なんです。

膨張したバッテリーの中には可燃性の強いガスが溜まっています。

このガスに火花やスパークが起こると、発火や爆発につながる可能性があるんです。

📌 膨張バッテリーのリスク

・発火や爆発の危険
・異臭や発煙
・液漏れによる腐食
・本体の破損

実際に、ニュースでスマホやモバイルバッテリーが発火する事故を見たことがある人も多いのではないでしょうか?

独立行政法人の製品評価技術基盤機構(NITE)からも、リチウムイオン電池の事故について注意喚起が出されています。

膨張を見つけたら、すぐに使用を中止することが大切です。

膨張したバッテリーの正しい対処法

もしモバイルバッテリーが膨張していることに気づいたら、どう対処すればいいのでしょうか?

すぐにやるべきこと

1. 電源を切って使用を中止する
2. 充電器から外す
3. 涼しく乾燥した場所に保管する
4. 圧力や衝撃を与えないよう注意する

膨張したバッテリーは絶対に使い続けてはいけません

「まだ充電できるから」といって無理に使うのは本当に危険です。

処分する時も、普通のゴミとして捨てることはできません。

自治体の指定する危険物回収ポイントや、家電量販店のバッテリー回収ボックスに持ち込む必要があります。

🔧 安全な処分手順

1. 絶縁テープで端子部分を覆う
2. 他の金属と接触しないよう保護する
3. 専門の回収場所に持ち込む

膨張を防ぐための予防策

モバイルバッテリーの膨張を完全に防ぐことは難しいですが、劣化を遅らせることはできます。

理想的なバッテリー残量は30〜80%の範囲だといわれています。

満充電での長時間放置や、完全に使い切った状態での放置は避けたほうがいいんですね。

💡 バッテリーを長持ちさせるコツ

・充電完了後はすぐに充電器から外す
・高温・低温の環境を避ける
・物理的な衝撃を与えない
・質の良い充電器を使用する
・長期間使わない時は30〜50%程度で保管

夏場の車内や直射日光の当たる場所での保管は特に注意が必要です。

また、ポケットに入れたまま座ったり、重いものと一緒にカバンに入れたりするのも避けたほうがいいでしょう。

信頼できるメーカーの製品を選ぶことも大切です。

安価な製品では安全装置が不十分な場合があるので、CEマークやPSEマークなどの認証がある製品を選ぶと安心ですね。

膨張は劣化のサインなので新しいものへ交換を

モバイルバッテリーの膨張は、バッテリーが寿命を迎えているサインです。

膨らんでしまったバッテリーは、もう安全に使用することはできません。

正しい使い方をしていても、消耗品である以上、いつかは劣化してしまうものなんです。

定期的にバッテリーの状態をチェックして、膨張や異常を感じたらすぐに新しいものに交換することが一番安全ですね!

安全なスマホライフのためにも、モバイルバッテリーの扱いには十分注意していきましょう!