よく見かけるようになった骨伝導イヤホン。
耳を塞がずに音楽が聴けるので、自転車でも使っている人は多いと思う。
でもホントのところ違反なのか、大丈夫なのか、微妙なラインが気になって調べてみました!
実は道路交通法に直接「骨伝導イヤホンは禁止」という規定はないんです。
というのも、骨伝導は耳を塞がないから周囲の音も聞こえるという前提が法律にも認識されている。
だから「音が聞こえるならいいじゃん」という感じになっている部分がある。
ただし注意が必要です。
1. 周囲の音が聞こえない状態がアウト
骨伝導イヤホンであっても、大音量で鳴らしていると周囲の音が聞こえなくなる。
この場合は違反になる可能性がある。
警察庁が発表した「自転車を安全・安心に利用するためのルールブック」では、「安全な運転に必要な音または声が聞こえる限りにおいて違反にならない」と明記されています。
つまり、周囲の音が聞こえるかどうかが基準になるということです。
2. 実は以前から地域によってルールがバラバラだった
全国の都道府県によって条例や規則がちがう状態がずっと続いていた。
東京は禁止、別の県はOKみたいなことが起きていた。
だから「結局どうなの?」という疑問が生まれていたわけです。
3. 2026年4月から新ルールが統一される
警察庁が発表した新しい「自転車ルールブック」によると、2026年4月1日から青切符制度が導入されます。
その際に、イヤホン使用についてのルールが明確になりました。
・両耳をふさぐイヤホン(カナル型など):NG。周囲の音が聞こえないので反則金5,000円の対象
・片耳イヤホン、骨伝導型、オープンイヤー型:周囲の音が十分に聞こえるなら原則OK
・大音量で周囲の音が聞こえない状態:NG。反則金5,000円の対象
つまり、骨伝導イヤホンであれば基本的に大丈夫ということになるわけです。
ただし、音量がポイント。
4. 音量管理がカギになる
骨伝導だからといって安心しきって大きい音量で使うと、せっかくのメリットが失われます。
車のエンジン音、自動車の走行音、人の声、信号機の音など、安全運転に必要な音が聞こえているか、これが判断される。
ただし「周囲の音が聞こえているか」という判断は、現場の警察官に委ねられる部分があります。
そのため、同じ状況でも判断が異なる可能性がある、という指摘もあります。
5. 結局、自分でどう判断するか
ルール上は骨伝導イヤホンはOKとなりつつあります。
ただしそれは「周囲の音が聞こえる状態」という条件付きです。
音量をコントロールして、いざという時に外の音が聞こえるようにしておく必要がある。
2026年から正式に反則金の対象になる、という厳しさが加わるので、これまで以上に自転車のルール意識が重要になってくる。
まとめ
骨伝導イヤホンの使用は、基本的には違反ではない。
むしろ両耳イヤホンよりも安全性を考慮した設計だから、ルール上も許容される方向になってきた。
ただし音量には気をつける。
周囲の音が聞こえない大音量での使用は違反になり、反則金5,000円を支払う必要があります。
つまり、骨伝導イヤホンを使うならその利点である「周囲の音が聞こえる」という部分を活かす使い方をする必要があるということ。
2026年からルールが統一されるので、今後はさらに明確な基準で取り締まりが行われるようになるでしょう。