踏切の窓開けは法律では義務ではない?教習所での指導とのギャップを調べてみた

踏切を通過する際、自動車教習所では「窓を開けて安全確認しましょう」と指導されます。

ところが実際には、窓を開けて通過している人をほぼ見かけない。

これって本当に守らなくちゃいけないルール?

この疑問について調べてみると、意外な事実が見えてきた!

1. 道路交通法では窓開けは明記されていない?

踏切の通過ルールは道路交通法第33条で定められています。

その内容を確認してみると、踏切の直前で一時停止して安全確認することが義務付けられている。

しかし「窓を開ける」という記載は、そこには見当たらない。

つまり法律上では、窓を開けることは必須ではないということになります。

2. なぜ教習所では窓を開けるように教えるのか?

教習所の指導内容を調べてみると、その目的は「警報音や電車の音が聞こえるか確認するため」とのことです。

車内ではエンジン音やエアコンの音が響いている。

こうした音がマスクされることで、接近する列車の音を聞き逃すリスクが生まれます。

窓を開けることで、そのリスクを軽減するという考え方のようです。

3. 安全確認の義務は変わらないということ?

道路交通法の条文をもう一度確認してみます。

踏切通過時の法的義務

踏切の直前で停止し、安全であることを確認してから進行しなければならない(道路交通法第33条第1項)

この義務は絶対です。

ただ、その安全確認をどの方法で行うかは、実は運転者に任せられているようです。

4. 信号機がある踏切とない踏切で違う?

踏切には異なるパターンがあります。

・信号機がある踏切で青信号の場合、停止義務がない
・遮断機のない踏切では特に注意が必要
・警報機が鳴っているときは絶対に進入禁止

遮断機が下りようとしている状態では、どんな場合でも踏切に入ってはいけません。

そこは法律で明確に禁止されています。

5. 実際の道路では誰もやってない理由?

教習所では厳しく指導される窓開けですが、実際に窓を開けて通過する運転者は見かけない。

これは多くのドライバーが「安全確認は目視で十分」と判断しているからだと考えられます。

ただし遮断機のない踏切も存在するので、場所によっては注意が必要というところもあります。

  • 教習所での指導と実際の法律に微妙なズレがある
  • 法的には窓開けは義務ではない
  • 安全確認という義務は変わらない

まとめ

踏切で窓を開けないと違反になるのか、という疑問でしたが、答えは「違反にはならない」ということ。

道路交通法では一時停止と安全確認が義務で、窓を開けることは明記されていません。

教習所での指導は安全性を高めるための工夫であり、それ自体は悪いことではない。

ただ、法的には窓を開けなくても、十分に注意深く確認できれば問題ないということです。

重要なのは、どのような方法であれ、踏切では確実な安全確認を行うという姿勢。

これが事故防止の本質なんだと感じました!