最近、うちの愛犬がちょっと太ってきたような気がして、フードの量について真剣に考えるようになりました。
犬や猫って、実際のところ1日にどれくらいのカロリーを摂取しているものなんでしょう?
人間と違って、ペットのカロリー計算って意外と複雑で奥が深いんです。
体重や年齢、運動量によって必要なカロリー量は大きく変わってくるので、適切な量を把握するのはとても重要なことですね!
1.犬は体重によってカロリー必要量が違うの?
犬の1日のカロリー必要量は、主に体重によって決まります。
基本的な計算方法としては「体重×30+70」という式で安静時のエネルギー要求量を算出し、それに活動係数をかけて1日の必要量を求めるんです。
体重別の目安を見てみると、1kgの犬で約126kcal、2kgで234kcal、4kgで342kcal、10kgで666kcal程度となっています。
つまり、小型犬ほど体重あたりのカロリー効率が悪く、大型犬の方が効率的にエネルギーを使えるということになりますね。
実際の計算例として、体重5kgの避妊済み成犬の場合を見てみるとどうでしょう。
安静時エネルギー要求量は「5×30+70=220kcal」となります。
避妊済み成犬の係数1.6をかけると「220×1.6=352kcal」が1日に必要なカロリーということになります。
2.猫のカロリー摂取量は犬と同じなの?
猫のカロリー必要量は犬とは少し異なっています。
健康的な成猫であれば、体重1kgに対して1日約64kcal程度が理想とされているんです。
具体的には、体重1kgの成猫は50〜70kcal、3kgの成猫は110〜160kcal、5kgの成猫は150〜220kcal程度が必要となります。
犬に比べると、猫の方がやや控えめのカロリー設定になっているのが分かりますね。
猫も犬と同じく「30×体重+70」で基本カロリーを算出し、ライフステージ倍数をかけて計算します。避妊去勢済みの成猫なら×1.4、していない成猫なら×1.2が目安です。
猫は室内飼いが多いため、運動量が少ない傾向があります。
そのため肥満になりやすく、カロリー管理がより重要になってくるでしょう。
3.年齢や活動量でカロリー量は変わるの?
ペットのカロリー必要量は年齢や活動量によって大きく変化します。
これは人間と同じような感じで、成長期には多くのエネルギーが必要になるんです。
犬の場合、生後4ヶ月未満では係数3.0、生後4〜9ヶ月で2.5、生後10〜12ヶ月で2.0となっています。
つまり子犬の時期は成犬の約2〜3倍のカロリーが必要ということになりますね。
逆に高齢犬になると係数は1.4まで下がります。
活動レベルの違いも大きく影響してきます。
毎日しっかり散歩に行く犬と、室内でのんびり過ごしている猫では、当然必要なカロリーが違ってきますから。
・生後4ヶ月未満:基本カロリー×3.0
・生後4〜9ヶ月:基本カロリー×2.5
・避妊去勢済み成犬:基本カロリー×1.6
・高齢犬:基本カロリー×1.4
猫についても同様で、成長期の子猫は発育のために多くのカロリーが必要になります。
シニア猫になると代謝が落ちて運動量も減るため、成猫よりも少ないカロリーで済むようになります。
4.フードのカロリー表示はどう読むの?
市販のペットフードには、たいてい100gあたりのカロリー数が記載されています。
この数値を使って、愛犬・愛猫に必要な1日の給餌量を計算することができるんです。
計算方法は「1日に必要なカロリー÷フード100gのカロリー×100」という式になります。
例えば、1日に352kcalが必要で、フードが350kcal/100gの場合、約100gが適量ということになりますね。
- パッケージの給与量は目安として参考にする
- おやつは1日の総カロリーの20%以下に抑える
- おやつを与えた分は主食から減らす
ただし、これは計算上の話で、実際にはペットの体調や食欲を見ながら調整していく必要があります。
情報の活用については自己責任でお願いします。
まとめ
犬や猫のカロリー摂取量について調べてみると、体重や年齢、生活環境によってかなり幅があることが分かりました。
基本的には犬が体重1kgあたり約70〜100kcal程度、猫が約50〜70kcal程度が目安となりますが、これはあくまで参考値です。
愛犬・愛猫の適正体重を維持するためにも、日頃から体重や体型をチェックしながら、フードの量を調整していきたいと思います!