最近、コンビニでちょっとした買い物をする時、現金を使うかスマホ決済にするかで迷ってしまう場面がよくあります。
便利だからついつい電子決済を選んでしまうものの、月末に家計簿を見ると「あれ?今月はなんだか支出が多いな」と感じることが増えました!
1. お金を使っている実感が薄くなる?
キャッシュレス決済で無駄遣いが増える最大の理由は、お金を使っている感覚が薄れることにあります。
現金を財布から出す際には、お札が減っていく様子を目で確認でき、手で触れる感覚も伴うものです。
しかし、スマホをかざすだけのQRコード決済や、カードをタッチするだけの電子マネーでは、この物理的な感覚がありません。
研究では、クレジットカード決済の方が現金決済よりも高額な支払いに抵抗が少なくなることが明らかになっています。
2025年の高校生調査では「キャッシュレスだと使ってる感覚がないから、使いすぎてしまいそう」という声が多数寄せられており、年齢を問わず多くの人がこの現象を実感しています。
現金決済では即時の金銭の喪失による支払いの痛みが強いため、消費者は損失を回避する傾向にあります。一方、クレジットカード決済では金銭の喪失感が比較的弱くなってしまうのです。
この心理的な違いが、日々の買い物で少しずつ支出を増やす要因となっています。
財布から現金が減る感覚がないため、心理的なブレーキがかかりにくくなってしまいます。
2. ポイント還元に惑わされている?
キャッシュレス決済には魅力的なポイント還元やキャンペーンが数多く用意されています。
「5000円以上の利用でポイントアップ」といったキャンペーンに釣られて、本来不要だった買い物をしてしまうケースが頻繁に発生しています。
特に期間限定ポイントがある場合、「使わないともったいない」という心理が働きやすくなります。
この心理は損失回避バイアス(損をしたくない気持ち)と呼ばれ、人間の脳に深く根ざした特性なのです。
2025年の調査では、お金の使い方に対する満足度が前年比で9ポイント落ち込み、「節約疲れ」の反動でつい無駄遣いしてしまう様子が見受けられました。
・ネット通販で似た服を購入
・クレジットカード払いで余計なものを購入
・ポイント欲しさに不要な買い物
これらの失敗談が数多く報告されており、ポイント還元率が1%だとしても、そのために不必要な買い物を増やしてしまえば、結果的には損をしてしまうことになります。
3. 支出の管理が複雑になる?
現金決済の場合、財布の中身を見れば一目で残高が分かります。
しかし、キャッシュレス決済では複数のアプリやカードを使い分けることが多く、合計でいくら使ったのかわからなくなりがちです。
クレジットカード、デビットカード、電子マネー、QRコード決済など、決済手段が増えるほど管理が面倒になってしまいます。
それぞれの履歴を確認しなければ支出が把握できないため、結果的に無計画な出費をしてしまうのです。
高校生の声では「手元にあったほうが今いくらあるから今月はこれを我慢しようと思える」「金銭感覚がおかしくなる。目に見えないから使いすぎる」といったコメントが寄せられています。
- クレジットカードの利用明細確認
- 電子マネーの残高チェック
- QRコード決済の履歴確認
これらをすべて定期的にチェックするのは意外と手間がかかり、結果として支出の把握が後手に回ってしまいます。
現金なら財布を見るだけで済むところが、キャッシュレスでは複数のアプリを開く必要があります。
4. 脳が感じる快感の違いがある?
最新の研究によると、クレジットカードは「購入の欲求」そのものを作り出すほど脳に快感を与えていることが示唆されています。
現金決済とは異なり、キャッシュレス決済では消費意欲そのものが高まってしまうというわけです。
現金決済の場合、支払いの際に損失を回避しようとする心理が働きます。
一方、クレジットカード決済では自分が望ましいものに焦点を当てやすくなる傾向があります。
この脳の反応の違いが、同じ商品を見ても購買意欲に差を生み出します。
現金を手にしている時は「ホントに必要かな?」と考えがちですが、カードを持っている時は「これがあったら便利だな」と考えやすくなってしまうのです。
2025年の調査でも「ネット通販やキャッシュレス決済の普及による『お金感覚のゆるみ』」を指摘する声が多数寄せられており、この現象がますます顕著になっています。
まとめ
キャッシュレス決済で無駄遣いが増える理由は、単なる気のせいではなく科学的に証明された現象でした。
お金を使っている実感の薄れ、ポイント還元への過度な期待、支出管理の複雑化、そして脳が感じる快感の違いなど、複数の要因が重なって支出を押し上げています。
2025年の最新調査でも消費者の実感として7割以上の人がキャッシュレス決済を利用している一方で、支出管理の難しさを感じる声も多く報告されています。
便利なキャッシュレス決済も使い方次第で、家計の味方にも敵にもなり得るということがわかりました!