お金を増やしたいと思った時、多くの人がまず考えるのが節約ですよね。
でも最近は「投資の方が効果が高い」という話をよく耳にします。
実際に調べてみると、確かに投資には節約では得られないお金を増やす仕組みがあることが分かりました!
1. 投資と節約の効果の違いは?
節約と投資では、お金に対するアプローチが根本的に違っています。
節約は今あるお金を減らさないようにする方法です。
投資はお金を使ってさらにお金を生み出す方法なんです。
2025年現在、大手銀行の普通預金金利は年0.001%程度となっています。
これだと100万円を10年間預けても、たったの100円しか増えません。
つまり節約で貯めたお金を銀行に預けるだけでは、ほとんど増えないのが現状です。
一方で投資では、株式投資信託などを使った運用で、長期的には物価上昇率を大幅に上回るリターンが期待できます。
例えば1991年から2024年までの期間で見ると、物価が17%上昇したのに対し、全世界株式は1,582%も増加しているんです。
実際の数字で比較すると以下のようになります。
・普通預金:年0.001%(100万円で年10円)
・株式投資:年3〜7%程度のリターンが期待可能
・投資信託:分散効果でリスクを抑えた運用
・定期預金:普通預金よりわずかに高い程度
ただし投資には元本割れのリスクもあるため、必ずしも増えるとは限らないことも理解しておく必要があります。
2. 複利効果って何がすごいの?
投資が節約より効果的と言われる最大の理由が複利効果なんです。
複利効果とは、運用で得た利益を再び投資に回すことで、利益が利益を生み出す仕組みのことです。
具体的な例で見てみましょう。
100万円を年5%で複利運用した場合の推移は以下のようになります。
1. 1年目:100万円 × 5% = 5万円の利息(合計105万円)
2. 2年目:105万円 × 5% = 5.25万円の利息(合計110.25万円)
3. 3年目:110.25万円 × 5% = 5.51万円の利息(合計115.76万円)
このように時間が経つほど、増加するペースがじわじわと加速していきます。
これが「雪だるま式」とも呼ばれる複利効果の特徴です。
元本1,000万円を年3%で運用した場合、10年後には単利だと1,300万円ですが、複利だと1,344万円になり、44万円も差が生まれます。
さらに長期間になるほど、この差はどんどん広がっていきます。
単利と複利の差は最初は小さく見えますが、20年、30年と長期で見ると驚くほど大きな差になるんです。
3. インフレの影響をどう考える?
現在の日本では物価上昇(インフレ)が続いており、2025年8月のインフレ率は前年同月比2.7%でした。
長期的には2026年に2.1%、2027年に2.2%程度と予測されています。
これは節約だけでは対処できない重要な問題です。
インフレが起こると、同じ100円で買えるものが少なくなってしまいます。
例えば毎年3%ずつ物価が上昇すると、10年後には100万円で買えた車が約134万円になってしまうんです。
普通預金にお金を預けておくだけでは、お金の価値がガクッと目減りしてしまう可能性があります。
そのため物価上昇率と同程度、あるいはそれを上回る運用をしなくては、実質的にお金が減ってしまうのです。
株式投資や不動産などのインフレに強い資産で運用することで、物価上昇から資産を守ることができます。
良いインフレの状況では企業の業績も向上するため、株式投資が特に有効とされているんです。
4. 投資のリスクはどう向き合う?
投資が節約より効果的とはいえ、当然リスクも存在します。
株価の下落や元本割れの可能性は常にあります。
しかし適切な知識を身につけて分散投資を行えば、リスクをある程度コントロールできるんです。
一つの会社の株だけでなく、複数の投資先に分けることで、リスクを軽減できます。
- 国内株式・海外株式への分散
- 債券・株式の組み合わせ
- 時間分散(積立投資)
また最近では少額から始められる投資商品も増えており、いきなり大金を投資する必要もありません。
月1,000円程度から始められる積立投資なども利用可能になっています。
重要なのは、節約と投資を対立するものではなく、両方をバランス良く活用することです。
まず節約で家計を整えて、その余剰資金を投資に回すという組み合わせが現実的なアプローチといえるでしょう。
まとめ
調べてみると、投資が節約より効果的と言われる理由がよく分かりました。
複利効果による長期的な資産増加と、インフレから資産を守る役割が大きなポイントでした。
2025年は引き続き物価上昇が予想されるため、節約だけでは限界があるのも事実です。
ただし投資には必ずリスクが伴うため、まず節約で家計を安定させてから、余剰資金で少しずつ投資を始めるのが賢明な方法かもしれませんね!