【自主返納】運転免許証を返すとどんなメリットがある?

最近、高齢ドライバーのトラブルニュースを見るたびに「自分もいつかは運転をやめる時が来るのかな」と考えることが増えました!

運転免許の自主返納制度があることは知っていましたが、実際にどんな優遇や特典が受けられるのか気になって詳しく調べてみることにしました。

調べてみると、思っていた以上に充実したサポートがあることが分かってびっくりしました!

1. 運転免許自主返納制度ってそもそも何?

運転免許の自主返納制度は、加齢に伴う身体機能や判断力の低下などにより、運転に不安を感じる方が自主的に有効期限の残っている運転免許証を返納できる制度です。

正式には「申請による運転免許の取消し」と呼ばれています。

この制度では年齢制限はありませんが、実際には65歳以上の高齢者の利用が多くなっています。

返納の理由も様々で、「センターラインを超えてしまう」「車庫入れが難しくなった」など運転に不安を感じることが増えたからという声が多いです。

返納すると運転はできなくなりますが、身分証明書として使える「運転経歴証明書」を発行してもらえます。

この証明書は一生使えるもので、運転免許証の代わりとして各種手続きで使用でき、さらに様々な優遇サービスも受けられるんです。

2. どんな優遇サービスが受けられるの?

自主返納した人への優遇サービスは、主に交通系と生活支援系の2つに分類されます。

2025年4月現在、40自治体・3団体・231企業が協賛していて、かなり充実したサポートが用意されています。

交通系では、バスやタクシーの割引が代表的です。

路線バスでは運転経歴証明書を提示すると運賃が半額になる「ノーカー優待証」を発行している事業者が多く、タクシーでは1割引になる場合があります。

埼玉県のシルバー・サポーター制度のように、協賛事業所のポスターやステッカーがある店舗で特典を受けられる仕組みもあります。

生活支援系では、銀行での定期預金金利優遇が人気です。

芝信用金庫では店頭表示金利に0.05パーセントの上乗せがあり、瀧野川信用金庫や城南信用金庫でも同様の優遇を実施しています。

商業施設での割引サービス、配送料の優待、ペット用品の割引なんかもあって、日常生活全般をサポートしてくれる感じです。

主な優遇サービス例

・バス運賃の半額割引
・タクシー運賃の1割引
・定期預金の金利優遇(店頭金利+0.05%)
・商業施設での割引サービス
・配送料の優待サービス

3. 自治体独自の特典もすごく充実してるの?

各自治体が独自の特典を用意していることが多くて、地域によってかなり差があります!

市川市では、令和7年4月1日から令和8年2月27日までの期間に自主返納した市民にデジタル地域通貨ICHICOを10,000ポイント付与する制度があります。

ただし予算の上限があって、令和7年11月中には上限に達する見込みとのことです。

我孫子市では70歳以上の市民を対象に、あびバス免許返納割引証とタクシー利用券4,000円分を新規発行しています。

有効期限も令和7年4月1日から令和8年3月31日までの申請で3年間と長期間設定されているのが特徴です。

葛飾区でも高齢者運転免許証自主返納支援事業を実施していて、5,000円分のプリペイドカードを支給しています。

令和6年度は申込み多数となって支援券の郵送に1〜2か月ほど時間がかかるほど人気の制度になっています。

4. 優遇を受けるための手続きは複雑?

優遇サービスを受けるための基本的な流れは、まず運転免許証を警察署に返納して、運転経歴証明書を発行してもらうことです。

運転経歴証明書は運転免許を自主的に返納して5年以内、または運転免許が失効して5年以内の方が申請できます。

運転経歴証明書の発行には手数料がかかり、通常は1,100円程度です。

この証明書が優遇サービスを受けるための「証明」になるので、大切に保管しておく必要があります。

各種優遇サービスの利用時には、この運転経歴証明書を提示することでサクサクと割引や特典を受けられます

自治体独自の特典については、別途申請が必要な場合がほとんどです。

我孫子市の例では申請期限が令和8年3月31日まで設けられていて、市川市では運転経歴証明書の交付日または申請による運転免許の取消通知書の記載日が対象期間内である必要があります。

手続きで必要なもの

1. 警察署での運転免許証返納手続き
2. 運転経歴証明書の発行申請(手数料1,100円程度)
3. 各サービス事業者への証明書提示
4. 自治体独自特典の申請(期限あり)

5. 注意しておきたいポイントはある?

自主返納にはメリットが多い一方で、いくつか注意しておきたい点もあります。

一番大きいのは、一度返納すると再取得が難しいということです。

運転免許を再取得するには、改めて教習所に通って試験を受け直す必要があります。

また、優遇サービスは地域によって大きく異なるため、住んでいる地域で実際にどんなサービスが受けられるのか事前に確認することが重要です。

協賛事業者の数や特典内容は自治体ごとに差があるので、具体的な内容については警察署や市区町村の担当窓口で確認するのが確実です。

自治体独自の特典には予算の上限や申請期限が設けられていることも多いです。

市川市では令和7年11月中には予算上限に達する見込みで、早めの申請が推奨されています。

家族の送迎や緊急時の移動手段がなくなることも考慮して、公共交通機関や優遇サービスで対応できるかチェックしておくと安心です。

まとめ

運転免許の自主返納制度について調べてみると、想像以上に手厚い優遇サービスが用意されていることが分かりました。

2025年現在、231企業が協賛して交通費の割引から日常生活の様々な場面での特典まで、返納後の生活をしっかりサポートしてくれる仕組みが整っています。

ただし、サービス内容は自治体によって大きく異なり、申請期限や予算上限もあるので、検討する際は住んでいる地域の具体的な制度を早めに確認することが大切だと思いました。

運転に不安を感じ始めた時の選択肢として、こうした制度があることを知っておくだけでも気持ちが楽になりました!