日本人の草食化?恋愛をしない若者が増えている?

最近テレビでも話題になっている「若者の恋愛離れ」という現象。

街を歩いていてもカップルより一人で歩く若者の姿が目立つようになった気がします。

でもホントに統計的にも恋愛をしない若者が増えているのでしょうか!

1. 統計データで見る恋愛離れは本当なの?

OPA若者トレンド研究会の2025年調べによると、18歳から34歳の未婚者で交際相手がいない割合は男性72.2%、女性64.2%となっています。

これは1982年の調べ開始以来、過去最高の数値です。

さらにリンクバルが実施した「恋愛・結婚に関する意識と実態調べ2025」では、独身男女の24.1%が「交際経験なし」と回答。

特に注目すべきは、この数字が年々上昇し続けていることです。

調べデータをまとめると次のようになります。

・18~34歳未婚男性の72.2%が交際相手なし
・18~34歳未婚女性の64.2%が交際相手なし
・独身男女の24.1%が交際経験ゼロ
・20代男性の約46%が恋愛経験なし(ブライダル総研2023年)

これらの数字を見る限り、恋愛離れは確実に進行している現象といえそうです。

2. なぜ恋愛に興味を示さない人が増えているの?

恋愛離れの理由として最も多く挙げられるのが「恋愛が面倒」という回答です。

内閣府の調べでは、恋人が欲しくない理由として約5割の人がこの「面倒さ」を挙げています。

現代の若者が感じる恋愛のハードルは以前より高くなっているようです。

SNSの普及で理想の恋愛像が可視化されることで、現実とのギャップを感じやすくなったという指摘もあります。

恋愛離れの主な原因

1. 恋愛関係を築く時間的余裕がない
2. 経済的な負担を避けたい
3. 一人の時間を大切にしたい
4. 理想が高くなりすぎている

博報堂生活総合研究所の「生活定点」調べでは、「いくつになっても恋愛をしていたい」と答えた20代が1998年の64.1%から2024年には22.1%まで激減していることが判明しました。

3. 草食系から絶食系への変化って何なの?

2009年頃に「草食系男子」という言葉が注目を集めましたが、最近では「絶食系男子」という表現も使われています。

草食系が「恋愛に消極的」だったのに対し、絶食系は「恋愛にまったく関心がない」という違いがあるとされています。

この変化の背景には、デジタル技術の普及やライフスタイルの多様化が影響しているようです。

スマホやSNSが普及したことで、従来の「自然な出会い」のパターンが変化しました。

Z世代の価値観調べでは、「恋愛は人生に不可欠」と答えた人はわずか12.8%にとどまっています。

恋愛よりも個人の時間や趣味を重視する傾向が強まっていることがわかります。

4. この現象は社会にどんな影響を与えるの?

恋愛離れの進行は、結婚率や出生率の低下とも密接に関係しています。

リンクバルの調べでは、Z世代と25~29歳の83.5%が「結婚に前向き」と答えているものの、前年より7.5ポイント減少しました。

ただし、この現象をシンプルに「問題」として捉えるのは適切ではないかもしれません。

価値観の多様化により、恋愛以外の分野で充実感を得る生き方も選択肢として認められつつがあります。

ただし、この情報については個人の判断で参考にしてください。

現代社会では恋愛よりも仕事や趣味、自己実現に時間を使いたいという若者も多く、そうした生き方も尊重される時代になっています。

まとめ

統計データを見る限り、日本の若者の恋愛離れは確実に進んでいる現象です。

男性の7割以上、女性の6割以上が交際相手を持たない状況は、過去に例のない水準となっています。

この背景には「恋愛が面倒」という意識の高まりや、個人の時間を重視する価値観の変化があります。

草食系から絶食系への変化も、こうした価値観の変遷を表しているといえるでしょう。

最初に感じた「若者の恋愛離れ」という印象は、やはりデータでも裏付けられた現実だったということです!