引っ越しを考えるとき、防犯面がすごく気になるもの!
一軒家とマンション、実際にどっちが安全なのか調べてみました。
警察庁のデータを見ると、一軒家の方が侵入窃盗の被害が圧倒的に多いことが分かります。
マンションは構造的に防犯性が高いですが、一軒家でも対策次第でしっかり安全にできるんです!
1. 一軒家はホントに狙われやすいの?
警察庁の統計によると、侵入窃盗が発生する場所は一軒家が最も多く、全体の約30~37%を占めています。
マンションなどの集合住宅を合わせても10%程度ですから、一軒家は圧倒的に狙われやすいと言えます。
神奈川県警のデータでは、一軒家が62.7%、中高層住宅が5.4%という結果も出ているそうです。
一軒家が狙われやすい理由は、侵入経路が多いこと。
窓やドア、勝手口、庭など、侵入できる場所がたくさんあります。
マンションのようなオートロックや防犯カメラといった共用設備がないため、比較的無防備な状態なんです。
さらに、留守であることが分かりやすいのも理由の一つ。
洗濯物や郵便受けの様子から生活パターンを把握されるリスクがあるそうです。
人通りが少ない住宅街だと、周囲の目も届きにくくなります。
侵入経路が多い、窓やドアが多数ある、オートロックなどの共用防犯設備がない、留守が分かりやすい、人目につきにくい場所がある
2. マンションの防犯性はどのくらい高い?
マンションは構造的に防犯性が高いと言えます。
2000年以降に建てられたマンションでは、オートロックの普及率が高くなっています。
エントランスで部外者の侵入を防ぐことができるため、不審者が建物内に入りにくい仕組み。
共用部分には複数の防犯カメラが設置されているケースが多く、モニター付きインターホンや夜間照明も備わっています。
大規模なマンションでは管理人が日勤で常駐し、タワーマンションでは24時間体制の有人管理をしているところもあるんです。
こうした多重的なセキュリティシステムが、不審者にとって大きな抑止力になっています。
高層階になればなるほど、物理的に侵入が難しくなるのも特徴。
ベランダからの侵入リスクも低層階に比べて下がります。
近隣住民が同じ建物にいるため、不審な動きがあれば気づいてもらえる可能性も高まります。
ただし、マンションも完全に安全というわけではありません。
管理人がいないマンションや警備会社が入っていない物件は、被害件数の割合が高くなります。
低層階は一軒家並みのリスクがあり、3階以下の住宅では4階以上と比べて約2倍の侵入窃盗被害が出ているんです。
3. 一軒家でできる効果的な防犯対策は?
一軒家でも、しっかりとした対策を取れば防犯性を高められます!
まず基本となるのが、玄関や窓への補助錠の設置です。
ワンドア・ツーロックにすることで開錠に時間がかかり、犯行を途中で断念させる効果があります。
防犯カメラの設置もとても効果的。
目立つ場所に配置することで「この家は防犯意識が高い」と思わせ、犯行を諦めさせる効果が期待できるんです。
防犯カメラを設置する場合は、
・玄関に設置する
・駐車場や裏口にも設置
・目立つ場所に配置する
こんな感じで配置するのがポイント。
万が一被害が発生した場合も、録画映像を証拠として活用できます。
センサーライトも有効な対策です。
人の動きを感知すると自動で点灯し、不審者は突然の光に驚いて侵入を諦める可能性があります。
特に夜間に明かりがない場所や目の届きにくい場所に設置すると効果的です。
防犯砂利を敷くのもおすすめ。
踏むと大きな音が出るため、周囲に気づかれるかもしれないと不審者に思わせることができるんです。
侵入経路になり得る場所や出入口付近に敷いておくと良さそうです。
1. 玄関や窓に補助錠を設置する
2. 防犯カメラを目立つ場所に設置
3. センサーライトで照らす
4. 防犯砂利を敷いて音で知らせる
4. マンションでも油断は禁物?
マンションに住んでいても、油断は禁物です。
オートロックがあっても油断は禁物。
住民と一緒に入る「共連れ」で侵入されるケースがあります。
業者を装って敷地内に侵入しても怪しまれないという特徴もあるんです。
特に低層階に住んでいる場合は注意が必要!
ベランダからの侵入リスクは一軒家と変わらないため、窓の施錠や補助錠の追加も検討したいところです。
収穫がなければベランダから隣の家に侵入するケースもあるそうです。
新築マンションは住人同士の付き合いが薄く、不審者を見ても声掛けや通報するケースが低いため狙われやすくなります。
ワンルームなど単身向けの部屋が多く管理人がいないマンションは、日中に住人が不在になっているケースが多いんです。
こうした物件は一軒家以上に狙われやすい条件が揃っていると言えます。
玄関ドアの鍵を閉め忘れないことも基本中の基本。
在宅中でも目の届かないところは必ず施錠を行うようにしたいですね。
5. 侵入窃盗の手口で多いのは?
住宅への侵入窃盗で最も多い手口は「空き巣」で、全体の60%以上を占めています。
空き巣は留守宅に侵入して窃盗する手口です。
次いで多いのが「忍込み」で約25%、これは夜間家人が就寝中に侵入する手口なんです。
注目すべきなのは、侵入窃盗の約3分の1は在宅中に侵入しているということ。
「居空き」という手口で、家族が食事をしているときや洗濯物を干しているときなどが狙われやすいそうです。
在宅中であっても、目の届かないところは施錠が必要ですね。
侵入窃盗の認知件数は令和4年度で3万6,588件、1日あたり43件も発生しています。
決して他人事ではない数字です!
まとめ
一軒家とマンションの防犯性を比較してみました。
警察庁の統計データでは、一軒家が侵入窃盗の発生場所として最も多く、全体の約30~37%を占めています。
マンションはオートロックや防犯カメラなどの共用設備があり、構造的に防犯性が高いと言えます。
ただし一軒家でも、補助錠や防犯カメラ、センサーライト、防犯砂利などの対策を組み合わせれば安全性は高められるんです。
マンションも低層階や管理人がいない物件では油断できません。
どちらに住んでも、日頃の防犯意識と基本的な施錠習慣が大切だと感じました!