トイレの水を流すとき、何気なく大レバーばかり使ってしまうこと、ありますよね。
実は小レバーをきちんと使い分けるだけで、驚くほどの節水効果があるんです!
水道代の節約にもつながるので、家計にも環境にも優しい習慣といえます。
今回は、大と小を使い分けることで具体的にどれくらい節水できるのか調べてみました!
1. トイレの大と小で水量はどれくらい違う?
トイレの大レバーと小レバーでは、流れる水の量がかなり違います。
一般的な便器の場合、大レバーで約8リットル、小レバーで約6リットルの水が流れる仕組みです。
その差は約2リットルあります。
古いタイプのトイレになると、さらに水量が多いです。
15年前の便器では1回あたり13リットルもの水を使っていました。
最新の節水型トイレだと、大幅に改善されています。
TOTOのネオレストなど最新機種では、洗浄水量が3.8リットル程度まで抑えられているものもあるんです。
技術の進歩で、少ない水でもしっかり流せるようになってきました!
・一般的な便器…大8リットル/小6リットル
・15年前の便器…約13リットル
・最新節水型…3.8~4.8リットル程度
2. 年間でどれくらい節水できる?
実際に大と小を使い分けると、年間でどれほど節水できるのでしょうか。
山形市水道局の検証データによると、その効果は予想以上でした!
4人家族を例にすると、1日にトイレを流す回数は32回と仮定します。
内訳は1人あたり大1回+小7回です。
もし全部大レバー(8リットル)で流した場合、年間で約92,160リットルの水を使います。
一方、きちんと使い分けて大と小を適切に使うと、年間約72,000リットルに抑えられるんです。
その差はなんと約20,160リットル!
一般的なお風呂が約200リットルですから、お風呂約100回分もの水を節水できる計算になります。
計算してみると、かなりの量になります。
1. 全て大で流す場合…年間約92,160リットル
2. 使い分けた場合…年間約72,000リットル
3. 節水量…約20,160リットル(お風呂約100回分)
これだけの量を毎年節約できると考えると、すごいことですよね。
3. 水道代はいくら節約できる?
節水できる量がわかったところで、実際の水道代はどれくらい安くなるのか気になります。
水道料金は地域や水道メーターの口径によって異なります。
山形市の試算では年間約4,000円ほどの節約になります。
月額に換算すると約330円程度です。
全国平均の水道料金を1立方メートルあたり約250円として計算すると、4人家族で年間約5,000円前後の節約効果が期待できます。
大きな金額ではないかもしれませんが、レバーを使い分けるだけでこれだけ節約できるなら、やってみる価値はあります!
4. 大と小の使い分けはどうすればいい?
大と小を使い分けるのは簡単ですが、意外と迷うこともあります。
基本的な判断基準を押さえておきましょう。
小レバーは、トイレットペーパーが少量で済む場合に使います。
具体的には、排泄物の量が少ないときや、紙を数回しか使わなかった場合ですね。
逆に大レバーは、紙を多く使ったときや、しっかり流したい場合に選びます。
わが家の便器の大と小それぞれの洗浄水量を知っておけば、より効率的な節水方法がわかります。
小では物足りないからと追い流しをするより、大で1回流す方が水量が少なくて済むこともあるんです。
大と小の差は約2リットルですから、適切に使い分けることが大切です。
迷ったときは最初から大レバーを使う方が、結果的に節水になることもあります。
5. 節水型トイレならさらに効果的?
最新の節水型トイレに交換すれば、さらに大きな節水効果が期待できます。
15年前の便器(13リットル)と最新のトイレ(3.8~4.8リットル)を比べると、差は歴然です。
4人家族で1人1日5回使用すると仮定した場合、旧型トイレでは年間約95,000リットル使用します。
一方、最新トイレなら年間約35,000リットルで済みます。
その差は約60,000リットル、水道代に換算すると年間約14,000~15,000円の節約になるんです。
パナソニックのアラウーノやTOTOのネオレストなど、各メーカーが節水型トイレを展開しています。
洗浄水量は大4.8リットル、小3.6リットル程度まで抑えられており、従来品と比べて大幅な節水を実現しているんですね!
まとめ
トイレの大と小を正しく使い分けるだけで、4人家族なら年間約20,000リットル、お風呂約100回分もの節水が可能になります。
水道代に換算すると年間約4,000~5,000円の節約になり、環境保護にも貢献できる取り組みです。
特別な工事や費用は一切かかりません。
今日から意識するだけで始められるので、家族みんなで取り組んでみるのもいいですね。
ちょっとした習慣の積み重ねが、大きな節約につながることを実感できました!