ドラゴンボールのランチはなぜ消えた?二重人格の設定のせい?鳥山明先生は何と言っている?その後どうなった?

ドラゴンボールのランチはなぜ消えた?二重人格の設定のせい?鳥山明先生は何と言っている?その後どうなった?

亀仙人の家で、くしゃみひとつで金髪に変わって銃をぶっ放すランチを、ふと思い出して急に気になりました。

昔は好きだったキャラなのに、いつの間にか消えた感じ。二重人格の設定が何かの団体から抗議を受けて出せなくなった、といううわさも聞いたことがあって、大人の事情?とモヤモヤしていたんです。

調べてみたら、作中での理由は天津飯を追いかけて出ていったから!作者の鳥山明先生は、一時すっかり忘れていたとも答えていて、二重人格が理由という話は見つかりませんでした。

でも、本当にただ忘れられていただけ? ランチは、そのあとどこにも出ていないの?

ランチが漫画で最後に出たのはどこ?

そもそも、ランチっていつから出ていないんだろう? 最後にどこで見たのか、わたしは全然覚えていませんでした。海外のドラゴンボールの資料サイトをのぞいてみると、最後の姿がちゃんと書かれていたんです。

本編で最後に姿が見えるのは第194話

第23回天下一武道会の終わりに、天津飯のそばに立っているのが、連載の本編での最後の姿とされる(海外のドラゴンボールの資料サイトによる)。

しかも、そのたった2話あとの第196話、サイヤ人編のはじまりで、ブルマがランチのことを聞くと、5年前に天津飯を追いかけて出ていったと説明されていました。いなくなってすぐ、ちゃんと理由が描かれていたんですね。

ランチの最後の登場(第194話)と、消えた理由の説明(第196話)

2話で説明ありとは、あっさりすぎる退場。最後の出番から、たった2話で5年前に出ていった人になっていたわけで、これは読み返したくなります。

鳥山明先生は、ランチのことを何と言っている?

じゃあ、作者の鳥山明先生は、ランチのことをどう話しているのか。調べてみたら、1996年に出た公式の資料の本『ドラゴンボール大全集』7巻のQ&Aでは、天津飯を追いかけていったと答えていました。修行であちこち動き回る天津飯とは、なかなか会えないらしいです。

2003年に載った答えは、一時すっかり忘れていた

アメリカ版の少年ジャンプの創刊イベントで、ニューヨークの子どもからの質問に答えたもの。忘れていたので、思い出してから天津飯を追いかけたことにした、という話(アメリカ版の少年ジャンプ 2003年3月号に掲載)。

忘れていたって、正直すぎて好き。いかにも鳥山先生らしいし、理由としては思ったより軽い。でも、1996年の答えとくらべると、どっちが本当なの?

ランチの消えた理由の移り変わり(第196話・1996年・2003年)

ここで第196話を思い出してみると、いなくなってからたった2話で、もう理由が描かれていました。ずっと忘れられていたわけではなさそうで、海外の資料サイトでもそう見られています。設定は追いかけっこ、本音はうっかり、といったところかも。

二重人格の設定のせい?抗議のうわさは本当?

わたしが引っかかっていたのは、二重人格の設定が何かの団体から抗議を受けて、出せなくなったといううわさ。聞いた話なので、本当かどうか探してみました。

抗議で出せなくなった、という話は見つからない

日本語と英語のニュースや資料サイトを探した範囲では、抗議の記録も、言い出した元も見つからない(2026年11月ごろの時点)。鳥山先生の答えも、天津飯を追いかけた話か忘れていた話だけで、二重人格には触れていない。

抗議じゃなかったんだ。聞いた話とちがって、ただのうわさだったのかも。二重人格は、出なくなったことには無関係みたいです。でも、誰が言い出したのかは気になるところで、探してみたけど、出どころまではたどれませんでした。

ランチが消えた理由のうわさを調べてわかったこと

二重人格は、くしゃみの理由にはなっても、消えた理由にはならない。海外では、ほかのうわさも見かけました。1つは、金髪のランチが超サイヤ人と似てしまうからという記事。でも、その記事が元にしていると書いている2013年の番組の訳を見ても、そんな話は出てきません。

もう1つは、声優さんの事情で出なくなったという話。こちらは元が公式ではないXの投稿で、声優さん本人や公式の話は見つかりません。声優さんの話は初耳でしたが、Xの投稿だけでは根拠として弱いし、正直、ちょっとうそっぽい。結局、理由として確かめられたのは、作中の天津飯を追いかけた話と、鳥山先生の忘れていたという答えだけでした。

漫画のあとは、どこかに出ている?

では、ランチはそのあと、もうどこにも出ていないのか。調べてみたら、アニメの『ドラゴンボールZ』には出ていました。サイヤ人編には、ランチがカリン塔でウパとボラに会うアニメだけの場面があって、1989年に出たアニメの特集の本には、鳥山先生の案だと書かれているそうです。魔人ブウ編の元気玉の場面でも、元気を分けるランチが映ります。

アニメでは健在だったんですね。しかも鳥山先生の案なんだ。ちょい役でも満足だし、アニメを作った人たちにはありがとうと言いたい。どの場面か、探して見てみたくなりました。

元気玉の17号は、下描きではランチだったとされる

魔人ブウ編で、悟空の元気玉に元気を分ける人造人間17号。この場面は下描きではランチだったと、鳥山先生が『大全集』のQ&Aで明かしたとされる(海外のドラゴンボールの資料サイトによる)。

え、17号がランチ? ランチも漫画の元気玉に参加するはずだったんですね。見てみたかったし、ちょっとうれしい。なぜ変えたんだろうと調べてみたけど、そこまでは分かりませんでした。

もう1つ、1991年の週刊少年ジャンプ3・4合併号(1990年の年末に出た号)では、ジャンプの作家たちがキャラを描く年末のギャグ企画があって、鳥山先生のページにランチが登場。天津飯はどこへ行ったと、ぼやいているそうです。消えたのは、連載の本編からだけでした。

漫画の本編のあとのランチの出番

一方で、『ドラゴンボール超』や『ドラゴンボールDAIMA』に出たという情報は、2026年の11月ごろの時点では見つかりませんでした。ゲームなら、スマホのゲーム『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』に、2019年、新しいキャラとして登場しています。

そのあと、ランチはどうしている?

最後に、ランチのその後。2013年、映画『ドラゴンボールZ 神と神』の公開に合わせたテレビ番組『漫道コバヤシ』で、鳥山先生がキャラのその後を明かしています。

ランチは、天津飯の家を数日で出ていった

農業をしている天津飯をランチが見つけて、天津飯もしぶしぶ一緒に住んだ。でも、ランチに農業は向かず、恋愛に興味のない天津飯のもとを数日で出ていった。今もときどき顔を出すらしい。

ランチ、一途すぎます。たしかに、あのランチに農業は無理そう。見つけるまでは一途、住んでみたら数日。それでも、今もときどき会いに行っているなら、幸せならそれでいい。

ランチのその後(天津飯の家を数日で出た)

二重人格のせいでも、抗議のせいでもなく、ランチは天津飯を追いかけていっただけ。長年の謎がスッキリしたうえに、元気玉の17号の話は、だれかに話したくなります!