パンダのレンタル料が2億円という話を聞いたことはありませんか?
上野動物園の可愛いパンダたちを見ていると、まさかそんな高額な費用がかかっているなんて想像もつきませんよね!
でも実際のところ、パンダのレンタル料っていくらなのでしょうか?
毎年払い続けているのか、契約期間はどのくらいなのか、気になることがたくさんあります。
そこで今回は、パンダのレンタル料について詳しく調べてみました!
パンダのレンタル料は国によって違う!日本は年間1億円
日本のパンダレンタル料は年間約95万ドル(約1億円)となっています。
これは2頭分の料金で、上野動物園のリーリーとシンシンにかかっていた費用です。
この費用は東京都が支払っており、つまり私たちの税金から賄われているんです。
💡ドイツでは年間200万ドル(約2億円)のレンタル料
実は国によってレンタル料は異なっており、ドイツのベルリン動物園では年間200万ドルという高額な料金を支払っています。
これは日本の約2倍の金額で、まさに「2億円」という数字の根拠がここにあったんです!
ネット上では「日本のパンダレンタル料も高すぎるのでは?」という声もありますが、実際には他国と比較すると決して高額ではないことがわかります。
パンダのレンタル料は一般的に年間50万〜100万ドルの範囲で設定されることが多いようです。
なぜレンタル方式になったの?昔は無料だった
実は、最初に日本にやってきたパンダは無料でした!
1972年に上野動物園にやってきたカンカンとランランは、日中国交正常化の記念として中国から無償で贈られた「外交上の贈り物」だったんです。
しかし、1980年代になると野生のパンダの数が激減してしまいました。
中国政府はパンダ保護のために無償提供を終了し、現在の「レンタル方式」に変更したのです。
このお金は、パンダの保護や研究活動に使われているとされています。
「昔は無料だったのに、今はこんなに高いなんて!」という声も聞こえてきそうですが、絶滅危惧種であるパンダの保護を考えると、必要な費用と言えるかもしれません。
レンタル契約の厳しい条件とは
🔧パンダレンタルの基本的な契約条件
1. 契約期間は通常10年間(延長可能)
2. 2頭セットでの貸し出しが基本
3. 中国の審査に合格した施設のみ
4. 生まれた子パンダの所有権は中国
パンダの所有権は完全に中国にあるため、様々な制約があります。
たとえば、万が一パンダが寿命以外の理由で亡くなってしまった場合、50万ドルの賠償金を支払い、遺体も中国に返還しなければなりません。
また、パンダを借りるためには中国の厳しいチェックに合格する必要があります。
「パンダが生活するのにふさわしいか」を審査され、そのチャンスは2回まで。
2回目で不合格になると、その国はパンダを借りることができなくなってしまいます。
オランダは51年間も努力を続けて、ようやく2015年にパンダのレンタルが実現しました。
その際に建設したパンダ舎にかけた費用は、なんと700万ユーロ(約9億3000万円)!
まさに「どうしてもパンダがほしい」という各国の熱意が伝わってきますね。
高額レンタル料でも採算が取れる理由
年間1億円という高額なレンタル料を支払っても、動物園側は採算が取れています。
その理由は、パンダがもたらす圧倒的な経済効果にあります。
✅パンダの経済効果の内訳
・来園者数の大幅増加
・パンダグッズの売上
・周辺地域への観光効果
・メディア露出による宣伝効果
実際に、上野動物園では双子パンダの公開により、1年で300億円を超える経済効果が期待されています。
これはレンタル料の300倍もの効果!
「パンダってそんなにすごい集客力があるの?」と驚く人も多いでしょうが、シャンシャンが誕生した時の上野動物園の混雑ぶりを思い出してみてください。
整理券が必要になるほどの人気で、パンダ効果の威力を実感した人も多いはずです。
一方で「税金を使ってまでパンダを借りる必要があるの?」という反対意見もあります。
ただし、観光業界や地域経済への波及効果を考えると、十分に価値のある投資と言えそうです。
パンダレンタル料は適正価格!経済効果を考えれば納得
パンダのレンタル料について調べてみると、2億円という話もあながち間違いではありませんでした。
ただし、それは国によって異なり、日本では年間約1億円が実際の金額です。
高額に感じるかもしれませんが、パンダがもたらす経済効果を考えると十分に採算の取れる投資と言えるでしょう。
何より、絶滅危惧種であるパンダの保護に貢献できることは、お金では計れない価値があります。
これからも可愛いパンダたちが日本で元気に過ごしてくれることを願いつつ、上野動物園に会いに行ってみてはいかがでしょうか?