【柿の種】どうやって作るの?オーブン焼きで脂質少なめの理由を調べてみた!

カリッと香ばしい柿の種、実は揚げ物ではないってご存じでしたか?

「脂質が少ないから揚げてないのかな?」「でもあの香ばしさはどうやって出しているの?」と気になったので、柿の種がどうやって作られているのか詳しく調べてみました!

製造工程から脂質が少ない理由まで、柿の種の作り方の秘密が分かりました!

柿の種は揚げずにオーブンで焼いて作られている

柿の種は油で揚げるのではなく、200〜300度の熱風オーブンで一気に焼いて作られています

亀田製菓の製造工程を見てみると、切断した生地をオーブンに入れて高温の熱風で焼き上げる工程があります。

水分量が不安定だとふくらまなかったり破裂してしまうため、事前の乾燥工程でベストな水分量に調整してから、絶妙な温度で焼き上げているんです。

💡オーブン焼きだからこそあのカリッとした食感が生まれる

油で揚げるのではなく、熱風で一気に焼くことで表面がカリッとして、中はサクサクとした独特の食感になります。

ネット上では「柿の種って揚げ物だと思ってた」という声もよく見かけます。

確かにあの香ばしさから揚げ物を連想しがちですが、実際はオーブン焼きなんですね。

柿の種の詳しい製造工程を見てみよう

柿の種がどうやって作られているのか、製造工程を順番に見ていきましょう。

🔧柿の種の製造手順

1. 米粉を蒸練機で蒸して餅状の生地にする

2. 生地を練りながら空気を絡める

3. 棒状に成型して一定の長さにカット

4. 冷蔵庫で18時間冷やす

5. 高速カッターで約1.6mmの厚さに切断

6. 乾燥機で水分を調整

7. オーブンで200〜300度の熱風焼き

8. 醤油ベースの秘伝のタレで味付け

1秒間におよそ1,500粒もの柿の種が作られています

最初の蒸米工程では、米粉を巨大な蒸練機に入れて蒸気をまんべんなく吹き込み、よくこねて餅状の生地にします。

日によって生地が含む水分量が変わるので、最適な数値になるよう調整するのがポイントです。

練り・成型の工程では、生地を練りながら空気と水を絡めます。

この時できる空気の粒が、柿の種のカリッとした食感作りにつながる重要な工程なんです。

冷蔵工程では成型した生地をまだやわらかいため、冷蔵庫へ自動搬送し18時間程寝かせます。

十分に冷やすことで生地が硬くなり、後工程の時に一定の厚さでの切断がしやすくなります。

なぜ柿の種の脂質は少ないの?

柿の種1袋(30g)あたりの脂質は4.2gと、お菓子としては比較的少なめです

これは油で揚げていないからというのが大きな理由ですが、それだけではありません。

脂質が少ない理由

・油で揚げずにオーブンで焼いている

・主原料がお米(もち米・うるち米)

・余分な油分を使わない製法

・ピーナッツの割合が3割程度

原材料を見てみると、もち米(国産)、米(国産)、でん粉、醤油、でん粉分解物、食塩、還元水あめなどが使われています。

基本的にお米が主原料で、油分はピーナッツ由来のものが中心となっています。

「でも柿の種って結構カロリー高くない?」という声もあります。

確かに1袋136kcalなので決して低カロリーではありませんが、脂質に関しては揚げ物のお菓子と比べるとかなり抑えられているんです。

💡おにぎり100gと比較すると脂質は大幅に多いが、お菓子としては控えめ

おにぎり100gの脂質が0.3gなのに対し、柿の種30gで4.2gとなっています。

ただし、ポテトチップスなどの揚げ物系お菓子と比べると、脂質の量はかなり抑えられているのが特徴です。

味付けの秘密は秘伝のタレにあり

オーブンで焼いた後の柿の種は、まだ味付け前の状態です。

ドラムタンクで回転させながら醤油・砂糖・その他の調味料でできた「秘伝のタレ」で味付けをします

この秘伝のタレが、柿の種独特の醤油ベースの香ばしい味を作り出しているんです。

焼きたての柿の種はお米の風味が広がる素朴な味ですが、タレで味付けすることであの慣れ親しんだ味になります。

柿の種とタレ、それぞれの温度によって、染み込み方やツヤが変わるため、温度管理も重要なポイントです。

味付け後は色彩選別機で規格外のものを取り除き、最後にピーナッツと合わせて個包装されます。

「昔ながらの製法で作られていると思ってた」という人もいるようです。

実際には最新の機械を使った工業生産ですが、基本的な作り方の考え方は昔から変わっていないのかもしれませんね。

柿の種作りは高度な技術と管理が必要

柿の種の製造は一見シンプルに見えますが、実は高度な技術と細かな管理が必要な工程です

日によって変わる生地の水分量を最適に調整したり、1.6mmという薄さで均一に切断したり、オーブンの温度を絶妙にコントロールしたりと、どの工程も職人技が光ります。

特に乾燥工程での水分管理は重要で、水分量が不安定だと焼くときにふくらまなかったり破裂してしまったりするんです。

また、天候や気温によっても条件が変わるため、毎日の調整が欠かせません。

こうした細かな管理と技術があるからこそ、いつ食べても同じ味と食感の柿の種が楽しめるというわけです。

お米を主原料とし、油で揚げずにオーブンで焼く製法だからこそ、脂質を抑えながらもあの香ばしくてカリッとした食感が実現できているんですね!