松屋のカレーが気づいたらとんでもない価格になっていた!
2000年には290円だったカレーが、2025年には780円と約2.7倍に値上がりしています。
牛丼チェーンの手頃な価格が魅力だったのに、いつの間にこんなことになってしまったのでしょうか。
この記事では、松屋のハンバーグ創業ビーフカレーを中心に、カレーメニューの価格推移を年表形式で詳しく紹介します!
1. 松屋のカレー価格推移はどうなっている?
松屋のカレーは、2000年代初頭から現在まで複雑な価格変動を繰り返してきました。
「オリジナルカレー」から「創業ビーフカレー」、そして「松屋ビーフカレー」へと名称も変わっています。
価格も大きく変化してきました。
特に2019年以降の値上がりは顕著で、消費者の間でも話題になっています。
基本的なカレーメニューの価格推移を時系列で見ていくと、その変化がよくわかりますね。
・2000年時点 430円
・2001年10月 290円
・2003年9月 390円
・2003年12月 290円
・2007年3月 350円
・2012年4月 330円
・2012年7月 350円
・2014年4月 370円
・2014年7月 330円
・2017年3月 380円
・2019年頃 390円(オリジナルカレー)
2019年までは比較的手頃な価格帯で推移していたことがわかります。
値下げと値上げを繰り返しながらも、300円台後半を維持していました。
2001年に290円まで値下げされたものの、その後は徐々に値上がり傾向に。2019年時点では390円のオリジナルカレーが定番メニューでした。
2. 創業ビーフカレー登場で価格は急上昇?
2019年12月、松屋のカレーメニューに大きな転機が訪れました。
長年親しまれてきた「オリジナルカレー」が終売となったのです。
代わりに「創業ビーフカレー」が定番メニューとして登場しました。
この時の価格は490円。
オリジナルカレーの390円から一気に100円の値上げとなっています。
創業当時の味を再現したという触れ込みでしたが、実質的な値上げとして受け止められました。
・2019年12月 創業ビーフカレー 490円
・2022年4月 オリジナルカレー 480円(復活)
・2023年1月 松屋ビーフカレー 680円
・2023年8月 新ビーフカレー 580円
・2024年7月 チキンカレー 480円
・2024年10月 オリジナルカレー 480円
・2025年6月 創業ビーフカレー 780円(期間限定)
・2025年9月 創業ビーフカレー 780円(レギュラー化)
2023年1月の松屋ビーフカレー680円は、特に大きな反響を呼びました。
オリジナルカレーから一気に200円以上の値上げです。
消費者からは「高すぎる」との声が相次ぎました。
わずか8か月後の2023年8月には580円に値下げされています。
しかし2025年6月には、再び創業ビーフカレーが780円で登場しました。
そして9月にはレギュラーメニューとして定着しています。
3. ハンバーグカレーの価格変動は?
ハンバーグを乗せたカレーメニューも、ベースとなるカレーの価格に連動して値上がりしてきました。
2019年12月に創業ビーフカレーが定番化された際、「創業ハンバーグビーフカレー」は720円で登場しています。
その後も段階的に値上がりを続けました。
2022年10月には「オリジナルハンバーグカレー」が730円から830円へと100円値上げされました。
原材料費や人件費の高騰を理由に、ハンバーグメニュー全体が値上げの対象となったのです。
2023年以降もハンバーグカレーの価格は830円前後で推移しています。
ベースのカレー価格が上がっているため、実質的にはさらに高額になっていますね。
2025年9月時点では、ハンバーグ創業ビーフカレーは1,150円で販売されています。
4. 値上げの理由は何?
松屋が公式に発表している値上げの理由は、主に以下の要因です。
1. 原材料価格の高騰
2. 人件費の上昇
3. 光熱費の増加
4. 配送費の上昇
5. 包材費の増加
特に牛肉をはじめとする食材の価格上昇は大きな要因となっています。
外国為替の変動による影響も受けているのです。
輸入食材のコストが上がっていることも背景にあります。
また、最低賃金の引き上げなど人件費の増加も無視できない要因となっています。
松屋は公式発表で「商品の質を維持・向上し、安定供給を図るため」としています。
やむを得ない価格改定だと説明しています。
ただし、2023年1月の680円カレー発売時には、消費者から「値上げ幅が大きすぎる」という批判も出ました。
その結果、8か月後には580円に値下げするという異例の対応を取っています。
5. 消費者の反応はどうだった?
松屋のカレー値上げに対する消費者の反応は、SNSなどで多数確認できます。
2019年11月にオリジナルカレー終売が発表された際には、「ショック」「悲しい」「なぜ」といった声がTwitterでバズりました。
松屋の公式アカウント自身が「松屋カレーショック」という言葉を使うほどの反響でした。
2023年1月の680円ビーフカレー発売時には、「高すぎる」「牛丼屋のカレーにしては高額」との批判が相次いでいます。
ある外食業界関係者は「『松屋といえばカレー』といえるほどのキラー商品だったが、価格施策が迷走している」と指摘しました。
・「290円だった頃が懐かしい」
・「680円は高すぎて買えない」
・「カレー専門店より高くなってる」
・「牛丼屋に高級カレーは求めてない」
・「味が変わって物足りない」
2023年8月に580円に値下げされた際は、価格は下がったものの「味がマイルドになりすぎた」という声も出ました。
フードアナリストの評価では、旧カレーのスパイシーさやコクが軽減されたとの指摘があります。
「普通のカレー」になってしまったという評価もあります。
2025年の780円創業ビーフカレーについても、「さすがに高すぎる」との反応が見られます。
「吉野家やすき家が500円前後なのに」といった比較の声もあります。
6. カレーの内容も変わっている?
価格だけでなく、カレーの内容自体も変化を繰り返してきました。
2023年8月の新ビーフカレーでは、価格が680円から580円に下がりました。
一方で、味わいもマイルドに変更されています。
専門家によると、旧カレーに特徴的だった「ホロホロのビーフ」がほとんど感じられなくなったそうです。
2024年7月には「チキンカレー」として、ビーフからチキンに変更されました。
一般的にチキンの方がコストが抑えられます。
そのため、価格も480円に下がっています。
ただし栄養成分を見ると、チキンカレーの方が脂質量が多いようです。
油脂を追加してコクを補っている可能性が指摘されています。
その後、2024年10月には再び「オリジナルカレー」として480円で販売されました。
2025年6月からは創業ビーフカレーが780円で復活し、9月にレギュラー化されています。
まとめ
松屋のカレーは、2000年の290円から2025年の780円まで、約25年間で2.7倍近くに値上がりしてきました。
特に2019年以降の値上がりは急激です。
オリジナルカレー終売と創業ビーフカレー登場を機に大きく価格が上昇しています。
値上げの理由は原材料費や人件費の高騰とされていますが、消費者からは「高すぎる」との批判も根強いです。
価格だけでなく味わいも変化しており、従来のファンからは物足りなさを感じる声も出ています。
松屋のカレーがこれからどのような価格で、どんな味で提供されていくのか、今後も注目していきたいと思います!