コンビニでよく見かけるセブンイレブンが、日本とアメリカでまったく同じ名前とロゴを使っているのは単なる偶然ではありません。
実は、この2つの国のセブンイレブンには想像以上に深くて複雑な親子関係があることが分かってきました!
1. セブンイレブンって最初はどこの国で誕生したの?
セブンイレブンの歴史を辿ってみると、実はアメリカ生まれのお店だということが判明します。
1927年にテキサス州ダラスで、氷を販売する小さなお店から始まったのがきっかけでした。
当初は「サウスランド・コーポレーション」という会社が運営していて、朝7時から夜11時まで営業していたことから「セブンイレブン」という名前が付いたんです。
つまり、セブンイレブンの「生みの親」はアメリカということになります。
日本への進出は1974年のことで、東京の豊洲に第1号店がオープンしました。
ただし、これは単純にアメリカの会社が日本に進出したという話ではありませんでした。
2. 日本のセブンイレブンはどんな形で誕生したの?
日本でのセブンイレブン事業は、イトーヨーカドーがアメリカのサウスランド社とライセンス契約を結ぶことから始まりました。
1973年にヨークセブン(現セブン-イレブン・ジャパン)を設立し、翌年の1974年5月15日に豊洲店がオープンしたそうです。
当時の日本では24時間営業のコンビニなんてほとんど存在せず、とても珍しい存在でした。
日本で初めて24時間営業を開始したのは福島県の虎丸店だったそうです。
ブランド名や商売のやり方を他の会社に使わせてあげる代わりに、お金をもらう仕組みのことです。当時はアメリカが「親」で日本が「子」という関係でした。
日本のセブンイレブンは独自の工夫を重ねながら、着実に成長を続けていきました。
3. 驚きの大逆転!日本がアメリカの親会社を救済?
ここからが最も驚きの展開なんですが、1980年代に入るとアメリカの親会社サウスランド社が経営危機に陥ってしまいます。
そこで1991年、イトーヨーカ堂がサウスランド社の株式69.98%を取得して救済に乗り出したのです。
つまり、子会社だった日本の方が経営難になった親会社を助けることになったわけです。
そして2005年にはセブン&アイ・ホールディングスを設立し、アメリカのセブンイレブンを完全子会社化しました。
これはホントにすごい逆転劇ですよね。
日本企業の海外進出成功例としても広く知られています。
4. 現在の関係と今後の展開は?
現在では、日本のセブン&アイ・ホールディングスがアメリカのセブンイレブンの親会社という関係になっています。
2020年にはアメリカのガソリンスタンド併設型コンビニ「スピードウェイ」を約2兆円で買収するなど、さらなる事業拡大を進めています。
現在のアメリカでの展開状況を見てみると、
・アメリカで約1万4000店舗を展開中
・日本流のコンビニスタイルをアメリカに導入開始
・おにぎりや日本風の商品をアメリカでも販売
・季節限定商品や地域の味覚に対応した商品展開
このような取り組みが進んでいるそうです。
最近では、アメリカのセブンイレブンも日本のような新鮮な食品やお弁当を充実させる方向に変わってきているとのことです。
ただし、詳細な情報については各自で最新の公式発表をご確認ください。
まとめ
日本とアメリカのセブンイレブンの関係について調べてみると、アメリカで生まれたブランドが日本で大成功して、最終的には日本がアメリカの親会社になってしまうという、まさに現代のビジネス界のおもしろいストーリーでした。
普段何気なく利用しているコンビニにも、こんな国際的なドラマがあったなんてホントにおもしろい発見でした!