【ファミレス】デニーズ日本とアメリカの関係は?気になる歴史

ファミリーレストランでおなじみのデニーズ!

日本でもアメリカでも人気のお店ですが、実は現在は完全に別々の会社が運営していることを知っていましたか。

同じ名前とロゴを使っているのに、経営がまったく違うなんて不思議な感じがします。

この記事では、日本とアメリカのデニーズの意外な関係について調べてみました!

1. デニーズの始まりはアメリカから?

デニーズの歴史を振り返ると、最初に誕生したのは1953年のアメリカでした。

カリフォルニア州レイクウッドで「ダニーズ・ドーナツ」として開業したのが始まりです。

その後、何度も店名変更を重ね、1961年についに現在の「デニーズ」という名前に落ち着きます。

アメリカでは24時間営業のダイナーとして親しまれ、全米各地に店舗を拡大していったんですね。

この頃から、アメリカのデニーズは海外展開を視野に入れるようになりました。

ボリューム満点のパンケーキやハンバーガーで人気を集めていたアメリカンスタイルを日本でも展開したいという思いがあったようです。

2. 日本進出はいつ頃から始まった?

日本にデニーズが進出したのは1970年代初頭のことです。

イトーヨーカ堂の創業者がアメリカ視察でチェーン展開する飲食店に可能性を感じたのがきっかけでした。

1973年5月、イトーヨーカ堂がアメリカのデニーズ社と技術援助契約を結びました。

同年11月には「株式会社デニーズジャパン」が設立されました。

そして翌年の1974年4月27日、待望の日本1号店が横浜市のイトーヨーカドー上大岡店内にオープンします!

技術援助契約とは

アメリカ本社からレシピや調理器具、経営ノウハウを提供してもらう契約のこと。ライセンス契約の一種です

当初はアメリカのデニーズ社から料理のレシピや調理器具をそのまま持ち込みました。

本格的なアメリカンメニューを日本でも楽しめるお店として注目を集めました。

最終的な判断は各自で行ってください。

3. 現在は完全に別会社になっている?

びっくりですが、1980年代にデニーズジャパンはアメリカ本社との関係を完全に断ち切っています!

長年続いたライセンス契約を解消し、アメリカのデニーズ社から日本国内における商標権を買い取ったのです。

つまり、現在の日本のデニーズとアメリカのデニーズは、名前とロゴは同じでもまったくの別会社として運営されているということ。

現在の運営状況は次のようになっています

・日本のデニーズ:セブン&アイ・ホールディングス傘下
・アメリカのデニーズ:独立したアメリカ企業として運営
・関係性:商標権買取後は一切の資本関係なし

こんな形で、経営方針もメニューも店舗の雰囲気も、それぞれ独自に決めて運営しています。

まさに「同じ名前の別のレストラン」という状況なんですね!

4. メニューや店の雰囲気に違いはあるの?

日本とアメリカのデニーズでは、メニューや店舗の雰囲気にもかなりの違いがあります。

アメリカのデニーズは今でも24時間営業が基本です。

大きなパンケーキやボリューム満点のハンバーガーがメインです。

一方、日本のデニーズは和洋折衷のメニューで日本食も充実しているファミリー向けのお店になっています!

日米デニーズの主な違い

1. アメリカ:24時間営業中心、クラシックダイナー風
2. 日本:時間制営業、ファミリーレストラン風
3. アメリカ:パンケーキ・ハンバーガー中心の大盛りメニュー
4. 日本:和食メニューも豊富、季節限定商品が充実

価格帯も異なっていて、アメリカの方がボリューミーで手頃です。

日本の方は少し上品な価格設定になっています。

店舗の雰囲気も、アメリカはレトロなダイナー風、日本は明るくクリーンなファミリー向けという感じで対照的です。

まとめ

調べてみると、日本とアメリカのデニーズには確かに歴史的なつながりがありました。

でも現在では完全に別々の会社として、それぞれの国の文化に合わせた独自の発展を遂げています。

最初はアメリカからの技術援助で始まった関係でしたが、1980年代には独立を果たしました。

今では名前が同じだけのまったくの別企業になっているなんておもしろい。

どちらも美味しいレストランとして愛され続けているのは変わりません。

それぞれの国らしさがしっかり表れているところが興味深かったです!