自転車で傘をさして運転している人ってたまに見かけます。
雨の日は濡れたくないから気持ちはわかるんですが、実は法律で禁止されてるんです。
知らずにやっていたとしても、見つかれば罰金が発生してしまいます。
特に来年からは取り締まりが強化される見通しです。
気になったので、傘差し運転について調べてみました!
1. 傘差し運転は本当に違反になるの?
傘をさしながら自転車を運転するのは交通法違反です。
道路交通法で禁止されており、視野を妨げたり、ハンドル操作がおろそかになったりするのが理由です。
実際に雨の日に両手で傘を持っていると、咄嗟のときに対応できません。
ペダルをこぎながら傘を支えるのは、思った以上に危険な運転になってしまいます。
2. 今までの罰金はどのくらいだったの?
これまでの罰則は5万円以下の罰金という取り扱いが一般的でした。
ただし実際には、罰金徴収に手間がかかることから、警告や指導で済まされることが多かったようです。
つまり、違反と知りながらも取り締まりが厳しくない状況が続いていたわけです。
3. 2026年からの反則金に変わるって何が違うの?
2026年4月から、自転車の交通違反に「青切符制度」が導入されます。
これは簡単に言うと、自動車やバイクのような反則金制度を自転車にも適用するということです。
16歳以上の利用者が対象に、傘差し運転の場合は反則金5,000円になります。
・従来の罰金処理 → 手続きが複雑(警告・指導が多かった)
・新しい反則金制度 → その場で5,000円を支払って完了
重要なのは、反則金なら手続きが簡潔なため、今後はより多くの人が取り締まりの対象になるということです。
従来よりも取り締まりが厳格に運用されるようになると考えられます。
4. 傘スタンドを自転車に取り付けたら大丈夫?
「そっか、だったら傘スタンドで固定すれば両手が自由になるし安全じゃないか」と考えるかもしれません。
ただ、この考え方は少し危険です。
自治体によって扱いが異なりますが、傘スタンドを使った運転についても、視野を妨げたり自転車がぐらつくようであれば違反になる可能性があります。
特に広島県などでは、傘スタンドの使用も明確に禁止対象として扱われています。
大切なのは「傘がついているかどうか」ではなく、「安全な運転ができているか」が判断基準になるわけです。
5. 16歳未満はどうなるの?
ここで忘れてはいけないのが、16歳未満の利用者です。
2026年4月の青切符導入は16歳以上が対象で、16歳未満はこれまで通りの道路交通法で対応されます。
つまり、検挙されると罰金刑になる可能性があるということです。
年齢問わず、傘差し運転は禁止だと認識しておく必要があります。
6. 今後はどのレベルで取り締まられるの?
ただし、すべての傘差し運転がすぐに反則金対象になるわけではないとされています。
取り締まりの基準としては、傘を差しながら一時停止を怠った場合など、危険性が明らかに高いケースが対象になるとのことです。
悪質性や危険性が低いケースは、引き続き指導警告で済まされる可能性もあります。
7. 傘の代わりにどうすればいいの?
では雨の日はどうすればいいのか。
いくつか選択肢があります。
・レインコートやカッパを着る
・防水のバッグやカバーを使う
・雨の日は自転車を避ける
・レインポンチョ型のウェアを使う
安全に運転しながら雨を避ける工夫を考える方が、結局は自分のためになります。
まとめ
自転車で傘をさしての運転は交通法違反で、現在は5万円以下の罰金、2026年4月からは16歳以上が反則金5,000円の対象になる予定です。
傘スタンドの使用も、視野や安定に支障が出ていれば同様に違反扱いになる可能性があります。
法律だけでなく、実際のところ、傘差しで両手の自由がなくなると、咄嗟の危険回避ができません。
自分自身と周囲の安全のためにも、雨の日はレインコートなど傘以外の方法を選ぶ方が賢明です。
反則金を払うより、工夫で対応する方が断然良いですね!