マクドナルドの朝マックはなぜ10時30分まで?

朝の10時25分、急いでマクドナルドに駆け込んだら「朝マックはもう終了です」と言われてガッカリ!

そんな経験、ありませんか?

なぜマクドナルドの朝マックは10時30分きっかりで終わってしまうのか、不思議に思った人も多いはず。

実はこの時間設定には、キッチンの仕組みや食材管理の都合など、ちゃんとした理由があったんです!

そんな秘密を調べてみました!

キッチンスペースが狭いから同時提供は無理なの?

マクドナルドが朝マック(開店~10:30、24時間店舗は5:00~10:30)を10時30分で区切っている最大の理由は、キッチンスペースの制約にあります。

限られた調理場では、朝メニューとレギュラーメニューの両方を同時に提供するのがとても困難なんです。

マクドナルド公式サイトのQ&Aや広報担当者によると、朝のメニューとレギュラーメニューではそれぞれ異なる原材料を多く使用しているため、限られたキッチンスペース内にすべての原材料を配置し、調理するのが難しいとのこと。

そのため時間帯を分けて提供しているというわけです。

例外的に「フィレオフィッシュ」は終日提供されていますが、これはメイン食材となる魚を揚げる場所が独立しているため、他の商品の製造に影響することなくスムーズに提供できるからなんです。

ハッシュポテトとマックフライポテトは油の温度が違うの?

朝マック限定のハッシュポテトがなぜ昼間に食べられないのか、疑問に思ったことはありませんか?

実は、ハッシュポテトとマックフライポテトでは揚げる油の温度が異なるため、キッチンのシステム上、両方を同時に提供することが難しいんです。

マクドナルド公式サイトの説明では「それぞれ揚げる油の温度が異なるため、『ハッシュポテト』と『マックフライポテト』を合わせて両方をご提供することは、キッチンのシステム上難しい」としています。

そのため、ハッシュポテトは朝食の時間帯でのみ提供されているのです。

同じポテト系の商品でも、調理方法の違いによって提供時間が制限されているなんて、ちょっと意外ですよね!

アメリカの販売スタイルをそのまま真似したって本当?

実は、日本の朝マックの時間設定は、1985年の導入時に米マクドナルドの販売スタイルをそのまま採用したものなんです。

当時の日本における会社員の大半は働き詰めであったため、利便性が高く、かつ迅速に朝食を提供したいという考えからこのメニューが誕生しました。

最初は「ブレックファストメニュー」という名称でスタートしましたが、やがて客の間で「朝マック」という通称が広がり、マクドナルドでも正式名称を変更することになったという歴史があります。

マフィンについても「朝食時に多く食べられるパンとして欧米で親しみがあり、マクドナルドでも朝食に合うよう開発されている商品」として、アメリカの文化を取り入れたものでした。

海外では実験的に朝メニューを終日提供したところ、飛躍的に収益が伸びたという実績もあるそうです。

それでも日本では、効率的な運営を重視して時間制限を継続しているんですね。

朝マックの時間制限には合理的な理由があった

調べてみると、朝マックが10時30分で終了するのは決して意地悪ではなく、キッチンスペースの制約や調理システムの違いという合理的な理由があることが分かりました。

異なる食材や調理方法を効率よく管理するために、時間で区切って提供しているんですね。

ハッシュポテトが昼間に食べられないのも、油の温度の違いというちゃんとした理由があったとは驚きです!

アメリカのスタイルを取り入れた歴史的背景も興味深いですし、40年近く続く販売方式には確固たる理由があったということが分かりました。

朝マックを楽しみたいときは、10時30分前に余裕をもって訪れるのが一番ですね。