【値上げの歴史】すき家の牛皿並盛の価格推移

すき家の牛皿並盛、以前より明らかに高くなっています

牛丼チェーンの定番メニューである牛皿は、ご飯なしで牛肉だけを楽しめる人気商品ですが、近年の値上げラッシュで価格が大きく変動しました。

2020年頃は260円だった牛皿並盛も、2025年には一時380円まで上昇しています。

原材料費の高騰や円安が主な理由ですが、消費者の反応はさまざまです。

今回は、すき家の牛皿並盛の価格推移を西暦とともに振り返ってみました!

1. すき家の牛皿並盛ってどんなメニュー?

すき家の牛皿は、牛丼の具材だけを単品で注文できるメニューです。

ご飯が付かないため、自宅のご飯と組み合わせたり、お酒のおつまみとして楽しんだりと、使い方は自由自在なんです。

並盛サイズの牛皿には、約100gの牛肉が入っています。

牛丼の並盛と同じ量の牛肉と玉ねぎが味わえるため、ご飯の量を自分で調整したい時に便利なメニューとして人気があります。

価格も牛丼より安めに設定されているため、コスパを重視する人にも支持されてきました

2. 2020年前後の牛皿並盛の価格はいくらだった?

2020年10月時点で、すき家の牛皿並盛は260円(税込)で販売されていました

この価格は牛丼チェーン3社の中でも比較的安く、量も139gと多めだったため、グラムあたり約1.9円という高いコスパを誇っていたんです。

同時期の吉野家は326円、松屋は240円という価格設定でした。

各社で量が異なるため単純比較は難しいものの、すき家は「量が多くて安い」というイメージが強かったようです。

当時の牛皿の特徴

2020年頃は外食産業全体が比較的安定した価格を維持していた時期で、牛皿も手頃な価格で提供されていました。

この時期は新型コロナウイルスの影響で外食需要が減少していたこともあり、各チェーンは価格を抑える戦略をとっていました

3. 2021年からの値上げラッシュが始まった理由は?

2021年12月、すき家は原材料価格や原油価格の高騰を理由に大規模な値上げを実施しました

牛丼並盛が350円から400円へと大幅に値上がりし、牛皿などのメニューも連動して値上げされています。

この時期は世界的にエネルギー価格が上昇していました。

飼料価格も高騰し、アメリカ産牛肉の輸入価格が上がったため、すき家のような牛丼チェーンは大きな影響を受けたんです。

消費者からは「仕方ない」という理解の声もありました。

一方でSNSでは「外食の頻度を減らす」という意見も多く見られたようです。

値上げ幅が大きかったため、びっくりの声が広がりました。

4. 2024年は年に2回も値上げがあった?

2024年はすき家にとって大きな転換点となりました。

4月に牛丼並盛が430円に値上げされ、さらに11月には450円へと再び値上がりしたんです。

すき家が1年間に2度も牛丼を値上げするのは初めてのことでした。

牛皿並盛も同様に値上げされたと考えられます。

国産米の価格高騰が主な理由とされ、すき家が使用するコシヒカリやひとめぼれなどの仕入れコストが上昇していました。

2024年の値上げスケジュールは次の通りです。

1. 2024年4月…牛丼並盛が400円から430円に
2. 2024年11月…牛丼並盛が430円から450円に
3. 並盛以外のサイズは最大60円の値上げ

消費者の反応は複雑でした。

「また値上げ?」という声や、「もう気軽に食べられない」という意見がSNSで目立つようになっています。

5. 2025年3月の値上げと9月の値下げの背景は?

2025年3月18日、すき家は牛丼並盛を480円に値上げしました。

この時、牛皿も連動して値上げされ、7月時点では並盛が380円となっていました。

国産米や牛肉の高値長期化が理由とされています。

ところが2025年9月4日、すき家は11年ぶりに値下げを実施したんです!

牛丼並盛は30円引き下げられて450円に戻り、牛皿並盛も350円に値下げされました。

  • 2025年7月まで…牛皿並盛380円
  • 2025年9月から…牛皿並盛350円
  • 値下げ幅は30円

この値下げの背景には、3月に発覚した異物混入問題による客数減少がありました。

2025年3月から8月まで6カ月連続で客数が前年割れとなり、客離れを防ぐための措置だったようです。

6. 吉野家や松屋と比べた牛皿の価格はどう?

2025年7月時点での比較では、すき家の牛皿並盛380円、吉野家444円、松屋370円という価格設定でした。

量を考慮したグラムあたりの単価では、すき家が約3.8円、吉野家が約5.4円、松屋が約4.5円となっています。

すき家は9月に値下げを実施したため、競合他社と比較しても手頃な価格帯になったと考えられます。

ただし2020年の約1.9円/gと比べると、どの店舗も大幅に値上がりしているのが現状です。

値上げの理由はどのチェーンも共通しており、原材料費や物流コストの上昇が主な要因とされています。

まとめ

すき家の牛皿並盛は、2020年の260円から2025年には一時380円まで上昇し、約5年で120円も値上がりしました。

原材料費の高騰や円安、国産米の価格上昇などが主な理由で、牛丼業界全体が同じ課題に直面しています。

2025年9月には11年ぶりの値下げが実施されましたが、それでも以前と比べれば高い水準です。

消費者の反応はさまざまで、値上げに理解を示す声もあれば、外食頻度を減らすという意見も多く聞かれます。

今後も価格動向には注意が必要で、各チェーンの戦略次第でさらなる変化があるかもしれません。

個人的には、手軽に食べられる牛皿が少しでも安くなってくれると嬉しいですね!