電柱を支えるような「斜めの電柱みたいなやつ」ってなに?どんな意味があるの?

街を歩いていると、電柱から斜めに伸びている黄色いカバーがついたワイヤーや、斜めに立てかけられた電柱を見かけることがありますよね!

「あれって一体何のためにあるんだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?

実はこれらには、電柱が倒れないようにするための重要な役割があるんです。

この記事では、電柱を支える斜めの設備について詳しく調べてみました!

斜めの設備は「支線」と「支柱」の2種類

電柱を支える斜めの設備には、実は2つの種類があります。

📌 支線と支柱の基本的な違い

支線は電柱と地面をつなぐワイヤー状のもので、支柱は斜めに立てかけられた電柱状のものなんです。

支線の方は、電柱から斜めに地面に向かって張られているワイヤーのことで、よく黄色いプラスチックのカバーがついています。

一方、支柱は電柱に斜めに立てかけられた、もう一本の電柱のような設備です。

💡 設置される場所の違い

支線と支柱では、設置される場所も違うんです。

・支線:電線の張力がかかる方向とは反対側の地面に設置

・支柱:電線の張力がかかる方向と同じ側に設置

つまり、支線は「引っ張って支える」のに対し、支柱は「押して支える」という違いがあります。

電線の張力で電柱が倒れるのを防ぐ役割

なぜこのような設備が必要なのでしょうか?

📌 電線には想像以上の張力がかかっている

電線は一見ゆるく設置されているように見えますが、実際にはかなりの張力がかかっています

電線自体の重さもあるため、電柱には常に横方向への力が働いているんです。

特に設置が必要な場所

支線や支柱が設置される場所には、特徴があります。

・電線の端末となる電柱

・電線の方向が変わるカーブ区間の電柱

・重角度箇所の電柱

これらの場所では、電線の張力が一方向に偏るため、電柱が倒れやすくなってしまうんです。

💡 土地の形状による使い分け

支線と支柱の使い分けは、土地の形状によって決まります。

支線を張るためのスペースが確保できない場合は、支柱が使われることが多いようです。

黄色いカバーの正体と安全対策

支線によく付いている黄色いカバーについても気になりますよね。

📌 支線ガードという名前の安全装置

あの黄色いカバーは「支線ガード」という名前で、通行人や車両に対する注意喚起が目的なんです。

黄色と黒の組み合わせは、基本的に危険を知らせる色として使われています。

🔧 支線ガードの特徴

支線ガードには、以下のような特徴があります。

・耐衝撃性に優れたポリエチレン製

・耐候性があり腐食しにくい

・黄色単色版と黄色と黒のトラ模様版がある

電力会社やNTTなど、設置する会社によって仕様が少し違うそうです。

💡 感電の心配について

支線自体は電気を通すものではないため、触っても感電することはありません。

ただし、高い場所にあるワイヤーなので、安全のためにも触らない方がよいでしょう。

街で見かける斜めの設備の正体が分かりました

電柱を支える斜めの設備は、電線の張力による電柱の転倒を防ぐ重要な役割を担っていたんですね。

支線と支柱という2つの種類があり、それぞれ設置される場所や方法が違うことも分かりました。

何気なく見ていた街の風景にも、こんな工夫が隠されているなんて驚きです

今度街を歩くときは、電柱の斜めの設備にも注目してみてくださいね!