【値上げの歴史】すき家のうな牛並盛の価格推移

すき家のうな牛、気がつけば1,000円超えが当たり前になっていた!

数年前は800円台で食べられたのに、今では1,000円を軽く超えてしまっているこのメニュー。

一体いつから、どんな理由で値上げされてきたのか気になったので調べてみました。

外食チェーンの価格推移を追うと、日本の物価事情が見えてくるかもしれません!

1. うな牛並盛の価格はどう変わってきた?

すき家のうな牛並盛の価格推移を時系列で整理すると、明確な値上げの流れが見えてきます。

2019年4月の販売開始時点では、うな牛並盛は830円でした。

ところが2021年4月には890円となり、約2年で60円の値上げです。

その後2022年には950円、2023年には1,050円と、毎年のように価格が上昇していきました。

うな牛並盛の価格推移

2019年4月:830円
2021年4月:890円
2022年:950円
2023年:1,050円
2024年3月:1,150円
2025年4月:1,190円

2024年3月には1,150円となりました。

さらに2025年4月からは1,190円へと値上げされ、現在に至っています。

2019年から2025年までの約6年間で、実に360円もの値上げとなったわけです。

2. 値上げの理由は何だったの?

すき家がうな牛を値上げしてきた背景には、複数の要因が重なっています。

2021年12月には価格改定が実施されました。

理由は世界的な原材料価格と原油価格の高騰です。

米国産牛肉をはじめとする食材費の上昇に加え、配送費や包材費、IT関連費用、店舗の建設および維持費なども上がり続けていたそうです。

値上げの主な要因をまとめると以下のようになります。

1. 原材料価格の高騰(牛肉、ウナギなど)
2. 原油価格の上昇
3. 配送費・包材費の増加
4. 人件費の上昇
5. エネルギーコストの増加

こうした複合的な理由が重なった結果といえるでしょう。

2023年2月の値上げでは、光熱費や人件費の上昇も加わりました。

2024年以降は、国産米の価格高騰も値上げの一因となっています。

うなぎそのものの価格も上昇傾向です。

総務省のデータによると、うなぎ蒲焼の小売価格は2001年に536円だったものが、2021年には1,200円と20年間で倍以上になっています。

3. ウナギ不漁も影響しているの?

うな牛の価格上昇には、ウナギの資源問題も深く関わっています。

ウナギの稚魚であるシラスウナギの漁獲量が減少し、仕入れ価格が高騰してきました。

稚魚の水揚げが遅れると、養殖用のウナギが確保できません。

結果的に市場価格が上がってしまうのです。

近年では燃料費や人件費の負担も重く、ウナギ専門店でも価格転嫁が避けられない状況となっています。

専門店では簡単に5,000円を超えることも珍しくなく、それと比較すればすき家のうな牛は相対的に手頃とも言えます。

2025年にはシラスウナギが記録的な豊漁となったという報道もあります。

ただし、この豊漁が価格にどう影響するかはまだ不透明な状況です。

4. 消費者の反応はどうだった?

値上げに対する消費者の反応は、意外にも寛容な声が目立ちます。

2021年の牛丼値上げ時には、SNSで「仕方ない」「今までが安すぎた」といった理解を示す声が多く見られました。

原材料価格の高騰は誰の目にも明らかで、品質維持のためなら値上げもやむを得ないという受け止め方です。

消費者の主な反応をまとめると、こんな感じでした。

消費者の主な反応

1. ふっくらした身とタレの相性が良い
2. 1,000円前後でウナギが食べられるのは魅力的
3. 専門店と比べればコスパが良い
4. 子どもにも人気で家族で楽しめる

これらの評価は具体的な利用者の声に基づいています。

すき家のうな丼(うな牛含む)の満足度調査では、50人の利用者全員が満足以上の評価をしており、不満と答えた人はゼロでした。

「ふっくらとした蒲焼」「タレがほどよく染みたごはん」といった具体的な評価も多く、味そのものへの満足度は高いようです。

一部では「2,000円を超えると厳しい」という声もありますが、現状では1,890円(特盛)という絶妙な価格設定が保たれています。

5. 今後の価格はどうなりそう?

うな牛の価格は今後も上昇する可能性が高そうです。

2024年7月時点で、ある記事では「来年にはうな丼並盛が1,000円を突破するのは間違いなさそう」と予測されていました。

実際、うな牛並盛はすでに1,190円となっており、1,000円台の後半に達しています。

すき家は2025年3月に牛丼を値上げしており、並盛が450円から480円になりました。

その理由として「国産米や牛肉の高値が長期化している」と説明されています。

2025年9月には牛丼を約11年ぶりに値下げしたことも注目されます。

ただし、これはうな牛のような期間限定メニューには適用されていないようです。

うなぎメニューは原材料の特性上、レギュラーメニューとは別の価格戦略がとられる可能性が高いでしょう。

まとめ

すき家のうな牛並盛は、2019年の830円から2025年には1,190円へと、約6年で360円も値上がりしました。

原材料費の高騰、ウナギの資源問題、エネルギーコストの上昇など、さまざまな要因が重なった結果です。

それでも消費者の満足度は高く、「この価格でウナギが食べられるならおトク」という声が多いのが印象的でした。

外食産業全体が値上げの波に直面している中、すき家のうな牛は今後も価格と品質のバランスを保ちながら進化していくのでしょう!