すき家のサラダセットが、いつの間にかこんなに高くなっていた!
調べてみると、2014年頃は追加100円程度だったサラダセットが、2025年現在では180円前後になっていることが判明しました。
約10年で2倍近い値上げというのは、ホントに驚きです!
1. サラダセットの価格、いつから上がり始めた?
すき家のサラダセット(単品)の価格推移を調べてみると、2000年代から着実に値上げが進んできたことがわかります。
2000年時点では100円だったサラダは、2001年に一度140円へと値上げされました。
その後、2004年7月に100円へ戻ったものの、2006年以降は再び上昇傾向に転じました。
2014年4月の消費税8%への増税時には108円となり、同年8月には129円へとジャンプアップ。
2015年4月には130円、2016年7月には140円と、毎年のように価格が上がっていったんです。
過去の価格推移をまとめると、こんな感じになります。
・2000年時点:100円
・2014年4月:108円
・2016年7月:140円
・2021年12月:160円
・2024年11月:180円
特に目立つのは2021年12月の値上げで、140円から一気に160円へ。
そして2024年11月には180円となり、20年前と比べると約1.8倍の価格になっているわけです!
2. 牛丼とセットにすると、どれくらい高くなった?
サラダ単品だけでなく、牛丼とのセットメニュー「牛丼サラダセット(並盛)」の価格推移も見逃せません。
2002年12月の販売開始時は380円という手頃な価格でスタートしました。
しかし2004年2月にはBSE問題の影響で販売休止となり、同年9月に450円で再開。
2009年には価格競争の影響で一時380円まで下がったものの、2014年以降は右肩上がりの傾向が続きます。
2015年4月には480円、2019年10月には520円と、ついに500円台に突入していったんです。
2009年12月:380円
2015年4月:480円
2021年12月:590円
2024年11月:650円
2025年3月:680円
2024年4月には630円、11月には650円、そして2025年3月には680円と、700円目前まで到達してしまいました。
2009年の380円と比べると、約1.8倍の価格になります。
3. なぜこんなに値上げが続いたの?
すき家がサラダセットを含むメニューの値上げを繰り返してきた背景には、複数の経済的要因があります。
最も大きな理由は、原材料費の高騰です。
野菜の価格は天候や気候変動の影響を受けやすく、安定した価格での仕入れが難しくなっています。
人件費の上昇も見逃せない要因となっています。
24時間営業を維持するための人材確保には、以前よりも高い賃金が必要になってきました。
値上げの主な理由をまとめると、以下のようになります。
1. 原材料費の高騰
2. 人件費の上昇
3. エネルギーコストの増加
4. 消費税の増税(8%、10%)
エネルギーコストの上昇も無視できません。
電気代や物流費の高騰が、商品価格に転嫁されているわけです。
加えて、2014年と2019年の消費税増税も、価格改定のタイミングと重なっています。
4. 消費者はどう反応した?
度重なる値上げに対して、消費者の反応は複雑なものとなっています。
SNSでは「サラダセットだけで200円近くになるのは高すぎる」といった声が見られました。
特に牛丼並盛サラダセットを定番として注文していた層からは、怒り心頭という強い反発もあったようです。
一方で、2025年9月に牛丼本体が値下げされた際には、SNSに「まさか」「こういうところが好き」といった歓喜の声が溢れました。
- 値上げには批判的な声が多数
- セット料金の高騰に不満
- 値下げ時には好意的な反応
ただし、この値下げは2025年3月に発覚した異物混入問題による客数減少への対応策だったとの指摘もあります。
実際、3月から8月まで6か月連続で既存店客数が前年を下回る状況でした。
物価高が続く中での値下げは、消費者にとって朗報として受け止められたようです。
5. 他の牛丼チェーンと比べるとどうなの?
すき家だけでなく、牛丼チェーン業界全体で値上げが進んでいます。
2024年時点で、吉野家の牛丼並盛は498円と、すでに500円目前の価格となっていました。
松屋は430円(牛めし並盛)と、大手3社の中では比較的安めの設定です。
すき家は2025年3月時点で480円でしたが、9月の値下げで450円となり、大手3社の中で最安値に戻りました。
ただし松屋の場合、イートインならみそ汁が無料で付いてくるため、サラダを追加しても610円程度。
一方すき家のサラダ味噌汁セットは650円となり、セットメニューで見ると松屋の方が安いケースもあるようです。
競合との価格差を意識しながら、各社が戦略的に価格設定を行っている状況が見て取れます。
まとめ
すき家のサラダセットは、この10年余りで約2倍近い値上げとなりました。
原材料費や人件費の高騰、エネルギーコストの増加といった経済環境の変化が、価格改定の主な理由となっています。
消費者からは値上げへの不満の声も上がりましたが、物価高の中での値下げには好意的な反応も見られました。
昔の感覚で「牛丼は安い」と思っていると、レジで見る金額に驚くことも多いはず。
でも、それだけ外食産業を取り巻く環境が厳しくなっているということなんでしょう!