「○○の日」って、なんか聞き覚えがありませんか?
実はこれ、企業が語呂合わせで作った記念日なんです!
「いい肉の日(11月29日)」や「ポッキーの日(11月11日)」など、気がつけば一年中なにかしらの記念日があるような気がします。
でも、なんで企業はこんなにも記念日を作りたがるのでしょうか?
実は、そこには巧妙なマーケティング戦略が隠されているんです。
企業の本当の狙いを調べてみました!
語呂合わせ記念日って実際どのくらいあるの?
日本の企業が作った語呂合わせ記念日は、調べてみると想像以上にたくさんあるんです。
一般社団法人日本記念日協会に登録されているものだけでも、毎日のように何かしらの記念日が設定されています。
有名なところでは、ロッテの「コアラのマーチの日(3月9日)」や森永製菓の「チョコレートの日(2月14日)」、グリコの「ポッキー&プリッツの日(11月11日)」などがあります。
数字の形が商品に似ているという理由で決められることも多いんですね。
最近では、もっと複雑な語呂合わせも登場しています。
「い(1)い(1)おにく(29)」で「いい肉の日」というように、音の響きを重視した記念日も増えてきました。
企業にとって、覚えやすい日付は消費者の記憶に残りやすいという計算があるようです。
ブランド認知度アップが最大の目的なの?
企業が記念日を作る一番の狙いは、やはりブランド認知度の向上です。
普通の広告だと「またCMか」と思われがちですが、記念日という形にすると、なんだか特別感が出てきますよね。
記念日があることで、メディアに取り上げられるチャンスも増えるんです。
テレビのワイドショーで「今日は○○の日です」と紹介されたり、SNSで話題になったりすることで、広告費をかけずに宣伝ができちゃいます。
しかも、記念日は毎年やってくるので、継続的にブランドをアピールできるのも大きなメリット。
一度記念日として定着すれば、長期間にわたって効果が期待できるというワケです。
企業としては、とてもコストパフォーマンスの良い宣伝方法と言えるでしょう。
消費者との接点を増やす狙いもあるの?
記念日マーケティングのもうひとつの大きな狙いは、消費者との接点を増やすことです。
普段は商品のことを考えない人でも、記念日をきっかけに思い出してもらえる可能性があります。
特に、SNSが普及した現在では、記念日をネタにした投稿が拡散されやすくなっています。
「今日はポッキーの日だから、ポッキーを食べました」という投稿を見かけたことはありませんか?
こういった投稿は、企業にとって無料の宣伝になっているんです。
また、記念日があることで、店頭での販促活動もしやすくなります。
「今日は○○の日なので特価です」という理由があれば、消費者も購入しやすくなりますし、店舗側も売り場を作りやすくなるという相乗効果もあるようです。
年間を通じたキャンペーン展開にも役立つの?
企業にとって記念日は、年間マーケティング計画を立てる上でも重要な役割を果たしています。
記念日があることで、いつどんなキャンペーンを実施するかの目安ができるんです。
例えば、チョコレート会社なら2月14日のバレンタインデーはもちろん、自社で設定した「チョコレートの日」も含めて、年間スケジュールを組むことができます。
これにより、計画的で効率的なマーケティング活動が可能になります。
さらに、記念日に合わせて限定商品を発売したり、特別なパッケージを用意したりすることで、消費者の購買意欲を刺激することもできます。
「期間限定」や「記念日限定」という言葉には、なぜか特別感を感じてしまいますよね。
記念日マーケティングは今後も続いていくの?
語呂合わせ記念日を使ったマーケティングは、今後もどんどん増えていきそうです。
特に、SNSでの拡散力を考えると、企業にとってはまだまだ魅力的な手法と言えるでしょう。
ただし、記念日が増えすぎて「記念日疲れ」みたいな現象も起きているのが現状です。
消費者の関心を引くためには、より創意工夫された記念日や、本当に意味のある記念日でないと効果が薄れてきているかもしれません。
それでも、日本人は季節感や行事を大切にする文化があるので、記念日マーケティング自体がなくなることはないでしょう。
企業としては、単純な語呂合わせだけでなく、商品やブランドの価値をしっかりと伝えられる記念日作りが求められているのかもしれませんね。
企業の記念日戦略は意外と奥が深い
調べてみて分かったのは、企業の記念日作りって思っていた以上に戦略的だったということです。
単純に「語呂合わせが面白いから」という理由だけではなく、ブランド認知度向上、消費者との接点創出、年間キャンペーン計画など、さまざまな狙いが込められているんですね。
確かに、記念日があると私たちも「今日は何の日だっけ?」って気になったりします。
企業の思惑通りといえば思惑通りですが、それで楽しい気分になれるなら、まあいいかなって思います。
これからも新しい記念日が生まれてくるのでしょうが、どんな工夫された記念日が登場するのか、ちょっと楽しみだったりもします。