最近、ピカピカの新しいショッピングモールに行ったとき、「まだ和式トイレが設置されてるんだ」と不思議に思いました。
家庭では完全に洋式が主流なのに、なぜ新設施設でわざわざ和式を残すのか 調べてみたところ、意外な理由がありました!
1. 過渡期の配慮として設置されているの?
現在は洋式化への移行期間であることが大きく関係しています。
文部科学省は2025年度までに学校トイレの95%洋式化を目標として掲げています。
千葉市では2025年3月に全市立学校のトイレ改修を完了しました。
全国的に洋式化が急速に進んでいます。
しかし、この移行期間中は多様な利用者への配慮として、一部施設で和式トイレが残されているケースがあります。
特に不特定多数が利用する公共性の高い施設では、利用者の選択肢を確保するという観点から設置される場合があるんです。
建築基準法で直接的な設置義務はありません。
ただし、自治体によっては福祉条例で多様な設備の設置を推奨している場合もあります。
これも洋式化の流れの中で見直しが進んでいる状況です。
2. 実際に利用する人はいるの?
「誰も使わない」というイメージがありますが、実際には特定の層に需要があります。
高齢者の中には長年慣れ親しんだ和式の方が使いやすいという方もいらっしゃいます。
衛生面を重視して便座に直接触れたくないという理由で選ぶ人もいます。
和式トイレを選ぶ主な理由として最も多いのは 衛生面への配慮 です。
「洋式トイレは誰が座ったかわからない」という不安から和式を選択する方が一定数います。
また、しゃがむ動作がリハビリになるという医学的な理由もあります。
・衛生面を重視する方(便座接触を避けたい)
・高齢者で和式に慣れた方
・リハビリ目的の方
・文化的背景から洋式を避ける方
ただし、学校のトイレ研究会の調査では、子どもの約7割が便秘の問題を抱えています。
その一因として学校の和式トイレを避ける傾向が指摘されています。
3. 施設運営側の事情はあるの?
新設施設で和式を採用する背景には、運営面での実用的な理由もあります。
和式トイレは構造がシンプルなため、洋式に比べて故障リスクが低いんです。
メンテナンス費用を抑えられるメリットがあります。
設置コストも洋式より安価で済むため、大型施設では建設費用の調整に利用されることがあります。
電子機能付きの最新洋式トイレは高額です。
故障時の修理費も高くつくため、一部を和式にしてリスク分散を図る場合もあるんです。
また、和式トイレは水量が多く流れるため詰まりにくいです。
床掃除も水で流せるという清掃面での利点もあります。
ただし、これらのメリットも時代とともに重要度が変化してきています。
4. 今後はどうなっていくの?
全体的な傾向としては、確実に洋式化が加速しています。
内閣官房が2025年度までに「95%洋式化」という目標を掲げました。
これにより公共施設や学校での洋式化が急速に進んでいます。
学校のトイレ研究会では、和式便器を残すと感染リスクや衛生問題が解決できないとしています。
全洋式化を推奨しています。
医学的見地からも、子どもたちの健康を守るために洋式化が急務とされているんです。
今後は完全に和式がなくなる方向に向かうと予想されます。
一部で「和式支持の声」を受けて残した施設でも、結局使われずに数年後に再工事となるケースが報告されています。
将来の二重投資を避けるためにも当初から全洋式にする施設が増えています。
最終的な判断は各施設や自治体の方針によります。
利用者自身の責任で選択していくことになるでしょう。
まとめ
新設施設に和式トイレがある理由を調べてみると、洋式化への移行期における配慮や、特定の需要への対応が主な要因でした。
しかし全体的な流れは明らかに洋式化に向かっています。
今後は徐々に見かけなくなっていくと思われます。
最初は「なんで今さら和式?」と思ったけれど、調べてみると過渡期ならではの事情があることがわかりました。
時代の変化を感じる身近な話題でした!