すき家の牛皿を久しぶりに注文したら、思ったより高くなっていてびっくりしました。
並盛350円という価格を見て、昔はもっと安かった気がします。
実際どうだったんだろうと思って調べてみることにしました。
牛皿は牛丼と違ってご飯なしの肉だけなので、家でご飯に乗せたり、おかずとして使ったりできる便利なメニューです。
この記事では、すき家の牛皿がどんな価格推移をたどってきたのか、サイズごとの値段の変化や値上げの理由、そして消費者の反応まで詳しくまとめていきます!
1. 牛皿って昔はいくらだったの?
すき家の牛皿は、2000年代初頭から提供されているメニューです。
価格の変動は牛丼と連動していることが多く、牛肉の価格や社会情勢に大きく左右されてきました。
2020年頃の牛皿並盛は260円(税込)という価格設定でした。
当時のグラム単価は1.9円程度。
コスパは良好だったと言われています。
並盛で約139gの肉が入っていたので、家で温かいご飯に乗せれば立派な牛丼が完成します。
2000年代前半は牛丼業界全体が激しい価格競争を繰り広げていた時期になります。
すき家も他のチェーンに対抗して低価格路線を打ち出していました。
ただし2004年にはBSE(牛海綿状脳症)問題が発生しています。
一時的に牛丼や牛皿の販売が休止されたこともありました。
2. 牛皿の価格はどう変わってきた?
2020年から2025年にかけて、牛皿の価格は大きく上昇しました。
2020年に260円だった並盛は、2025年7月時点で380円まで値上がりしています。
わずか5年で120円も高くなった計算です。
さらに注目すべきは、量も若干減っている点になります。
2020年の並盛は約139gでしたが、2025年には約100gに減少しました。
グラム単価で見ると、2020年が1.9円だったのに対し、2025年は3.8円と約2倍に跳ね上がっています。
具体的な価格推移をまとめると、
・2020年 並盛260円(約139g)
・2025年7月 並盛380円(約100g)
・グラム単価 1.9円→3.8円
この数字を見ると、物価上昇の影響がいかに大きいかが分かります。
ただし2025年9月4日から値下げが実施されています。
牛皿も10円から30円の値下げが行われました。
2025年10月現在の公式サイトでは、牛皿並盛は350円で提供されているようです。
ミニ 300円
並盛 350円
中盛 550円
2倍盛 700円
3倍盛 1,050円
4倍盛 1,400円
5倍盛 1,750円
3. なぜこんなに値上げされたの?
牛皿の値上げには、いくつかの明確な理由があります。
最も大きな要因は原材料価格の高騰です。
牛肉の価格は2020年代に入って急激に上昇しています。
国際的な需要増加や飼料価格の値上がりが影響しました。
さらに円安の進行により、輸入牛肉のコストも上がっていきました。
2021年12月には、すき家は「原材料価格や原油価格の高騰」を理由に大幅な値上げを実施しています。
牛丼並盛が350円から400円になったのもこの時期でした。
その後も値上げは続きました。
主な値上げの理由をまとめると、
1. 牛肉価格の国際的な高騰
2. 飼料価格の上昇
3. 円安による輸入コストの増加
4. エネルギー価格の上昇
5. 人件費の増加
こうした要因が重なり、企業としても価格転嫁せざるを得ない状況だったようです。
すき家は2025年3月の値上げ時に、「国産米や牛肉の高値長期化」を理由として挙げています。
物価高が続く中での苦渋の決断だったと考えられます。
1. 2021年12月 大幅値上げ実施
2. 2023年2月 主要メニュー値上げ
3. 2024年4月 30〜50円値上げ
4. 2024年11月 幅広く値上げ
5. 2025年3月 約5割のメニュー値上げ
4. サイズごとの価格はどう違う?
すき家の牛皿は、ミニから5倍盛りまで幅広いサイズ展開があります。
サイズが大きくなるほど、グラムあたりの単価が割安になる傾向です。
並盛は約85gで一人前に相当する量になっています。
中盛は約110gで、肉を多めに食べたい人に向いているサイズです。
2倍盛りは約170gなので、2人でシェアするのに適した量と言われています。
2024年時点でのコスパ比較を見ると、サイズが大きいほどおトクになることが分かります。
並盛は1gあたり約2.94円ですが、5倍盛りでは約2.75円まで下がります。
家族で食べる場合や、お弁当用にまとめて買うなら大きいサイズが経済的になります。
5. 消費者の反応はどうなの?
牛皿の値上げに対して、ネット上では様々な声が上がっています。
「高くなりすぎて買えない」という意見がある一方で、「物価高だから仕方ない」という理解を示す声も見られました。
特に2025年3月の値上げ後は、牛丼並盛が480円になったことで批判が集中しました。
「ワンコインで食べられなくなった」という嘆きの声が多かったようです。
牛丼チェーンの魅力は「安さ」だったのに、その価値が薄れてきたという指摘もあります。
ただし2025年9月には、すき家が11年ぶりに牛丼の値下げを発表しています。
並盛が480円から450円に、大盛も680円から650円に下がりました。
牛皿も同時に値下げされています。
この値下げには「やっと戻ってきた」「これなら通いやすい」といった好意的な反応が多く見られました。
- 5年前と比べて倍近い価格になった
- ワンコインで買えなくなったのが残念という声
- 2025年9月の値下げは歓迎する声が多い
一部では、2025年3月に発生した異物混入問題との関連を指摘する声もありました。
客足が落ちたことが値下げの背景にあるのではないかという見方です。
実際、異物混入問題の発覚後、すき家の来店客数は前年割れが続いていたという報道があります。
6. 他の牛丼チェーンと比べてどう?
すき家の牛皿を他のチェーンと比較してみると、おもしろい違いが見えてきます。
2025年7月時点のデータでは、吉野家の牛皿並盛が444円、松屋が370円、すき家が380円でした。
グラム単価で見ると、すき家は3.8円、松屋は4.52円、吉野家は5.42円となっています。
すき家が比較的コスパが良いという結果になりました。
ただし量に関しては、すき家が100g、吉野家と松屋が82gと、すき家の方が多めになっています。
価格だけで見れば松屋が最安ですが、量を考慮するとすき家の方がおトクだと言われています。
この辺りは好みや目的によって選び方が変わってきます。
まとめ
すき家の牛皿は、2020年の260円から2025年7月には380円へと大きく値上がりしました。
その後、2025年9月4日の値下げで並盛は350円になっています。
原材料費の高騰や円安の影響を受けて、牛丼チェーン全体で値上げの波が押し寄せていました。
消費者の反応は賛否両論ですが、2025年9月の値下げには好意的な声が多く見られています。
物価高が続く中で、今後も価格の変動には注目していきたいところです。
個人的には、家でご飯に乗せて食べるスタイルが好きなので、値下げされた今は利用しやすくなったと感じています!