すき家のカレーは昔よりずいぶん高くなった!
価格の歴史を調べてみると、意外な値動きがあることがわかりました。
2000年代初頭には380円まで値下げされていた時期もあれば、2023年以降は490円で安定している時期も。
この記事では、すき家のカレー並盛がどんな価格推移をたどってきたのか、詳しく見ていきます!
1. カレー並盛の価格推移はどうなっている?
すき家のカレー並盛は、2000年時点では480円でした。
その後2001年4月には380円へと大幅に値下げされています。
この時期は牛丼チェーン各社が価格競争を繰り広げていた頃です。
2009年4月には330円まで下がり、カレーの最安値を記録しました。
しかし翌年2010年7月には380円に戻りました。
2012年7月には再び350円へ値下げされています。
この時期のすき家は価格変動が激しかったようです。
大きな転機となったのは2013年9月で、450円へと一気に100円値上げされました。
その後は2015年4月に450円、2018年4月に490円、2020年8月に480円と推移し、2023年2月からは490円で落ち着いています。
注目すべきは2024年11月と2025年3月の値上げ時です。
多くの商品が値上げされる中、カレー並盛は490円のまま据え置かれました。
すき家としては「ワンコイン価格を維持したい」という狙いがあったと考えられます。
2. 値上げの理由は何だったの?
すき家がカレーを含む商品の値上げに踏み切った理由は、主に原材料価格の高騰です。
2021年12月の値上げでは「世界的な原材料価格・原油価格の高騰」が理由として挙げられています。
米国産牛肉をはじめとする食材費に加え、配送費、包材費、IT関連費用、店舗の建設および維持費などの上昇が続いていました。
これらの価格高騰に対応し、商品の品質維持・向上と安定供給を図るための値上げだったとのことです。
2024年11月の値上げでは「国産米の価格高騰」が主な理由とされました。
すき家の牛丼には国産のコシヒカリやひとめぼれなど、厳選ブランド国産米を100%使用しているため、米価の影響を大きく受けたようです。
さらに人件費の上昇も無視できません。
全国の最低賃金は2023年度に初めて1,000円の大台を超え、深夜は賃金を25%上乗せすることが法律で決まっています。
こうした人件費増加も値上げの背景にあります。
3. 消費者の反応はどうだった?
2021年12月の値上げ時、SNSではさまざまな反応が見られました。
「もう牛丼屋も普通のレストラン並みになっちゃったね。悲しいなぁ~」「しばらく食してませんが50円値上げは間違いなく【悲報】」といった受け止めもありました。
仕方ないという理解を示す声がある一方で、値上げ幅の大きさに驚く声も多かった。特に牛丼並盛が350円から400円になった際は「今までが安すぎた」という意見も見られた。
一方で「賃上げの流れもあるので仕方ないのかなと」という理解を示す声もありました。
労働者への還元という観点から、値上げを受け入れる消費者も一定数いたようです。
2024年11月の深夜料金導入時には「深夜料金で22時から7%…高くない?」「それでもちょっと430円+7%だったらコンビニ行っちゃうなあ」という反応もありました。
値上げが続くと、外食から離れる消費者も出てくるようです。
4. 牛丼と比べてカレーの値上げ幅は?
注目したいのは、牛丼とカレーの値上げ幅の違いです。
牛丼並盛は2021年12月に350円から400円へ、2024年4月に430円、同年11月に450円、2025年3月に480円と段階的に値上げされてきました。
牛丼並盛の値上げ推移を見てみると、
・2021年12月 350円→400円(50円アップ)
・2024年4月 400円→430円(30円アップ)
・2024年11月 430円→450円(20円アップ)
・2025年3月 450円→480円(30円アップ)
こんな感じで段階的に上がってきました。
わずか3年半で130円も上がっているんです!
一方でカレー並盛は2023年2月以降、490円で据え置きされています。
すき家としては「看板商品の牛丼は値上げするが、ワンコイン商品のカレーは価格を維持する」という戦略をとったと考えられます。
ただし2025年9月、すき家は牛丼並盛を480円から450円へ値下げしました。
これは11年ぶりの価格改定で、客数減への対応策とみられています。
カレーは依然として490円のままです。
まとめ
すき家のカレー並盛は、2000年の480円から2001年に380円へ値下げされ、一時は330円まで下がりました。
しかし2013年以降は値上げ基調が続き、2023年2月からは490円で推移しています。
値上げの理由は原材料価格や人件費の高騰で、消費者からは「仕方ない」という理解と「高すぎる」という不満の両方の声が上がっています。
牛丼と比べると、カレーは2023年以降据え置きされており、ワンコイン価格を守る姿勢が見られました。
価格の歴史を追ってみると、外食産業の価格設定はホントに難しいものだと感じました!